【G大阪vs川崎Fプレビュー】新体制で3年ぶりの白星奪取を目論むG大阪…敵将へ昨年の借りを返したい川崎F
■ガンバ大阪
【プラス材料】
前節の浦和レッズ戦で片野坂知宏監督体制でのJ1初勝利をつかんだ。新しいサッカーを構築している最中とはいえ、結果がもたらす自信を考えれば、今節の王者・川崎フロンターレとの一戦に向けても追い風になるだろう。
また、昨季重くのしかかった攻撃の停滞・得点力不足の記憶を払拭するために、毎試合得点が生まれているのもポジティブな要素。昨季のアウェイ戦でスーパーゴールを決めたエースFW宇佐美貴史あたりに今季初ゴールが生まれるか。
【マイナス材料】
川崎F戦は天皇杯、FUJI XEROX SUPER CUPを含めて6連敗中。いずれも川崎Fに先制を許した中での敗戦となり、そのうち4試合は無得点のまま終えている。
そうした過去の対戦を踏まえても、また、今季公式戦4試合のうち先制を許した試合が引き分けか敗戦に終わっていることを考えても、無失点の時間をいかに長く続けられるかがカギになりそうだ。
守護神のGK東口順昭、DF藤春廣輝らベテラン勢はいまだ戦線離脱中。
■川崎フロンターレ
【プラス材料】
前倒しで水曜日に行われた第10節の浦和レッズ戦は2-1で逆転勝ち。苦しみながらも連勝を飾っており、3連覇に向けて悪くない戦いを続けている。
過密日程が続く中、接戦に競り勝っている要因として挙げられるのがセットプレーの得点力だ。4試合で挙げた7ゴール中3ゴールをCKから得点に結びつけているのは明るい材料。キッカーを務めるMF脇坂泰斗、FW遠野大弥が精度の高いボールを配給し、ターゲットとなる選手が確実に合わせて得点を生んでいる。
今節もチャンスを逃さず仕留めたい。
【マイナス材料】
一番の注目は左サイドバック。浦和戦でDF登里享平が負傷交代。体調不良で欠場したDF佐々木旭は今節も出場が難しいだろう。開幕戦で負傷したDF車屋紳太郎は右肩関節脱臼で全治約6週間と診断されており、本職がいない状態だ。浦和戦で急遽務めたMF塚川孝輝の継続か、それとも他の選択肢か。
ガンバ大阪には昨季2戦2勝と相性が良いものの、昨年の天皇杯準決勝では片野坂監督率いる大分トリニータにPK戦の末に敗れ、天皇杯連覇の目標が断たれた。今回はそのリベンジでもある。