G大阪が片野坂体制初白星! 2戦連続退場者の浦和に福田決勝弾【明治安田J1第2節】
明治安田生命J1リーグ第2節の1試合が26日に埼玉スタジアム2002で行われ、アウェイのガンバ大阪が1-0で浦和レッズを下した。
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ミッドウィークに前倒しゲームも戦って、1分け1敗の浦和と黒星スタートのG大阪による一戦。互いに今季のリーグ初勝利を目指した。浦和は前節から3選手をメンバーチェンジ。出場停止の明本に代わり、小泉が先発起用され、宮本、岩尾もスタートから出場した。一方、先のルヴァンカップも敗れ、公式戦連敗のG大阪は先発から9枚を変更。出場停止のパトリックに代わり、レアンドロ・ペレイラが1トップに起用され、シャドーに小野瀬と宇佐美が入った。
かつてタイトル争いの常連として凌ぎを削った間柄の両雄による試合はホーム連戦の浦和が立ち上がりからボールの主導権を握りながら、失っても即時奪回で相手にカウンターも許さず、試合をコントロール。1トップの位置に入りながら流動的なポジショニングで起点となる江坂を中心にチャンスを作り出していく。
相手3バックの脇を突いた攻撃を攻め手としながら、ポゼッション率、シュート数、パス数で優勢に立つホームチームは左サイドから江坂が左足で折り返した9分に松崎、小泉が立て続けにフィニッシュ。続く20分に右CKから江坂がヘディングで迫れば、23分にも左サイド深くからの折り返しに関根が右足で合わせる。
最後のところで身体を張り、前半を無失点で切り抜けたG大阪は後半の頭から動きが乏しかったレアンドロ・ペレイラ、柳澤を下げて、山見、石毛を投入。機動力を重視した選手交代で前からの守備と速攻に鋭さが増して、盛り返し始めると、さらに61分にもチュ・セジョンの代わりに山本も送り込み、勝負をかける。
前半から変わらず、依然としてボールのイニシアチブを握る浦和だが、攻めあぐねると、66分にバイタルエリアやや左寄りの位置でFKのチャンス。ハーフタイム明けから出場の馬渡が右足で直接狙うと、ゴール右上を突くが、開幕戦に続いて欠場の東口に代わってゴールマウスを守るGK石川の横っ飛びセーブに遭う。
その後もフィニッシュ数を増やしていき、こじ開けにかかる浦和だが、81分に石毛をレイト気味の深いタックルで倒してしまった岩尾がこの試合2枚目のイエローカードで退場。浦和が2試合連続で10人の戦いを余儀なくされると、80分に疲労の色が濃い宇佐美に代わって、福田を投入していたG大阪の交代策も的中する。
右サイドから攻撃を形作った83分、山本のパスを受けた山見はトラップミスでシュートに持ち込めなかったが、福田が迷いなく右足インサイドでダイレクト。岩波の出した右足にディフレクトして軌道が変化したボールがGK西川の逆を突く形でそのままゴールに吸い込まれ、後半の修正で持ち直すG大阪が先制した。
終盤に崩れた浦和はパワープレー要員として途中出場の犬飼が88分に小野瀬のチャージで一時PKのチャンスを獲得したが、VARの末にバイタルエリア左外でのFKに。後半アディショナルタイム6分も凌ぎ切ったG大阪がこのまま試合を終わらせ、片野坂体制初&今季初の白星を手にしている。
浦和レッズ 0-1 ガンバ大阪
【G大阪】
福田湧矢(後38)