「誤解をするから辞めろ!では建設的な議論が進まない」元主審の村上伸次氏が見解。パトリック退場に関する発言を謝罪した家本氏のツイートに反応か

「僕のジャッジリプレイでのコメントが不適切で…」

DAZNで本日配信された『Jリーグ ジャッジリプレイ』で取り上げたのが、ガンバ大阪のFWパトリックに下された一発レッドの判定だ。

【動画】レッドは妥当? 物議を醸しているパトリックの一発退場シーン

2月19日に行なわれたJ1リーグ開幕節のG大阪対鹿島アントラーズ戦(1-3)、問題となったシーンは38分に起きた。パトリックが激しい接触で鹿島のFW鈴木優磨とともにピッチに倒れた際、起き上がろうと足に絡みついた相手の手を振りほどこうとした行為が、乱暴なものと見なされ、レッドカードで退場処分が下されたのだ。

物議を醸しているこのジャッジについて、番組にゲスト出演した元国際審判員の家本政明氏は、「いくつかのアングルの映像を観た結論」として、次のように見解を述べた。

「こういう表現が正しいか分からないですけど、パトリック選手が可哀想かなという気はしましたし、鈴木(優磨)さんになにも対処できなかったというところは非常に残念なところだった」

また、この試合の笛を吹いた荒木友輔主審の立ち位置に問題があったと指摘。「レフェリーはこの(ふたりが重なって見える)位置だと、報復や肘が相手に当たったという印象を受けると思うんです。ただ別角度の映像を観ると、そんなに(肘は)当たっていないんですよね」と述べている。

また、オンフィールドレビューが行なわれなかった点についても、「仮に荒木さん自身が、見えている事実が少しでもダウト(疑いがある状況)なら、映像を欲しいということはできたのかな」と指摘した。

ただ、こうした発言に対し、番組の視聴者から批判的な意見も寄せられたようだ。家本氏は、自身のツイッターで次のように謝罪した。

「僕のジャッジリプレイでのコメントが不適切で、かつ偏った意見で、さも自分が正しいと勘違いしていて、皆に誤解を与えるから二度と出るな、という意見をいただいております。気分を悪くされた方、誤解させてしまった方、申し訳ありません。できるだけ多くの方に理解いただけるよう精進して参ります」

この件に関する意見と言及しているわけではないが、同じく元主審の村上伸次氏は、件の家本氏のツイートの直後に、自身のツイッターを更新。次のように綴っている。

「自分の考えに反した見解があると、誤解をするから辞めろ!では建設的な議論が進まない。まずは相手が何を伝えたいか?を理解すると少しは心が落ち着くのかもしれない」

「悲観的、否定的な意見を発して、その時は満足するかもしれない!しかし自分の心は満たされているのか?自問自答する日々を過ごしています」

家本氏と村上氏は、レフェリーとして長きに渡って日本サッカーを支え、ともに昨季限り引退をしている。

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