G大阪・片野坂知宏監督、鹿島戦退場のパトリックを大阪ダービーで起用も 信頼揺るがず
G大阪の片野坂知宏監督が22日、オンラインで取材に応じ、J1開幕戦・鹿島戦(19日)で起きたFWパトリックの退場劇について言及した。「パト自身も本当にすごく反省していて、選手、コーチングスタッフ、クラブにも謝罪して、ああいう迷惑をかけてしまったこと、ああいうことが起こってしまったことをすごく反省していました。今後、彼がどれだけガンバに対して貢献してくれるかを楽しみにしたいですし、パトの活躍に期待しています」と変わらぬ信頼を示した。
パトリックの退場は、鹿島FW鈴木が先に足をつかんでいたこと、VARでの確認が行われなかったことなどで大きな議論を呼んだ。片野坂監督は、退場の判定が出た際も抗議せず、じっとピッチを見つめて考え込むような表情を見せていた。その理由について「レフェリーがジャッジしたことに対して、いくら言っても変わることはない。次に目を向けて、選手が迷わないようにする。選手が10人になっても、パワーを出していけるようにすることが大事だと思います。抗議したことで覆るならいくらでも言いたいですけど、あの場面では、私自身の姿勢としては次に切り替えました」と説明した。
パトリックは1試合の出場停止となり、26日のJ1リーグ・浦和戦は欠場。しかし23日のルヴァン杯・C大阪戦への出場は可能で「パトのメンタル含めた状態、コンディション、他のメンバーもいる中で、どうやってセレッソ戦に向かう中で(起用するか)決めていきたい。もちろんリーグ戦(浦和戦)に出られないので、そこは考えた上でやろうと思います」と指揮官。就任初勝利がかかった今季最初の大阪ダービーへ向け、集中力を高めていた。