G大阪・片野坂監督は初陣黒星「パトの退場で難しくなった」 GK東口は「状態が良くなく」ベンチ外

◇明治安田生命J1第1節 G大阪1-3鹿島(2022年2月19日 パナソニックスタジアム)

ピッチに送り出した11人がベストのスタメン。G大阪・片野坂知宏新監督いわく「状態が良くなかった」GK東口順昭が18年11月3日・浦和戦以来J1リーグ110試合ぶりに欠場しても、本職のセンターバックがDF昌子源しかいない苦しい守備ラインでも言い訳はない。ただ悔やまれるのは1点ビハインドの前半38分。FWパトリックの一発退場は試合プランを狂わせた。

「パトの退場で難しい展開になったのは事実。1点差の時間を長く続けて勝ち点につなげられれば良かった」

複数人が連動してパスコース作り、相手サイドバックの背後を狙う動き、ミスから失点しても取り組んできたビルドアップなど、去年とは違う“顔”は見せていた。だが数的不利になったためにブロックを作り、一発のチャンスに賭ける戦いに舵を切らなければならなくなった。だが後半21分に決定的な3失点目。その後はセットプレーなどで反撃に出たが、ネットを揺らすことはできなかった。

今季から就任した片野坂監督は「足元が悪い中、寒い中、コロナ禍の中で見に来てもらい、多くのサポーターに応援してもらい、自分としても良いスタートを切りたかった。結果が伴わなかったのと開幕を勝利でスタートできなかったことは私自身も悔しいし、申し訳ない」と陳謝。ビルドアップのメリハリなど修正点はあるが「10人になっても選手は粘り強くやってくれた。その姿勢を貫いていく」とも口にした。

2年連続の黒星スタートとなったが、今季は“強いG大阪”を取り戻す戦いの初年度。東口がいつ復帰できるか、新規外国人がいつ入国できてチームに合流できるかは未定だが1日、1日を積み上げてチームを前進させていく。

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