G大阪は片野坂新監督の初陣飾れず 3失点&パトリック退場 「悔しいし、申し訳なかった」
明治安田J1第1節第2日(19日、G大阪1―3鹿島、パナスタ)今季就任したG大阪の片野坂知宏監督(50)は、3失点で初陣を白星で飾れず。「就任して初のホームでの試合。いい試合をしたい、勝利してファン・サポーターと喜びたいと思っていましたが、残念な結果になった。私自身悔しいし、申し訳なかった」と振り返った。
3―4―3の布陣で後方からパスを組み立てる形に挑んだが、鹿島の前線からの守備はそのほころびを見逃さなかった。苦し紛れのパスを拾われ、一気に運ばれて前半に2失点。中盤がパスを受けに下がる場面も継続的に狙われた。さらにFWパトリックが前半38分に退場し、厳しい展開に持ち込まれた。後半はFW山見らを投入して4―3―2の布陣でチャンスも作ったが、逆に3点目を奪われて大勢が決した。
チームは新型コロナウイルスの影響で2月上旬に活動休止を余儀なくされるなど、難しい状況で開幕を迎えた。109試合連続フル出場中だったGK東口を不調で欠き、DF陣なども状態面でばらつきがあるなか「なんとか状態のいい選手を選んでいき、その時ベストな3人(3バック)を選んでいければ。選手は最後まで走り切って、持っているものを出し切ってくれた」と語った。
CBで先発したDF昌子はミスからの失点について、「トライをやめてしまうと進歩もない。そういう声は周りからも出ていました」と成長に必要な痛みとして受け止めるチームの雰囲気を伝えた。そのトライを信じて進み続けるためにも、次こそ栄養剤となる得点や勝ち点をつかみたいところだ。