【開幕特集】片野坂新体制で名門復活を目指すG大阪。スタイルが変わり役割増す東口順昭のさらなる進化に期待 | J1リーグチーム紹介
2022シーズンの明治安田生命J1リーグ各クラブとキーマンを紹介する。
チーム紹介
今シーズンはクラブOBの片野坂知宏監督を招聘。新たなスタイルの基盤固めとなる1年になりそうだ。 海外再挑戦へと旅立ったMF井手口陽介の抜けたボランチには、ダワンや齊藤未月らを補強。キム・ヨングォンが移籍した最終ラインには、同じく韓国人のクォン・ギョンウォンを獲得した。G大阪らしい攻撃的なスタイルを構築するために、個性派揃いの陣容が整った。 大分を初の天皇杯準優勝に導いた知将の下で、名門復活を目指す。
予想フォーメーション
片野坂監督が就任したことで、今季は3バックのシステムが採用される可能性が高い。最終ラインは昌子源を中心に新加入のクォン・ギョンウォンのメンバー入り濃厚。中盤の底は山本悠樹とダワンが組むことになりそうだ。また、チームをよく知るパトリック、宇佐美貴史、倉田秋の3人が前線でどんな攻撃を繰り出していくかも注目要素となる。
注目選手紹介
東口順昭(C)J.LEAGUE
GK 1 東口順昭
生年月日:1986年5月12日
昨季成績:38試合0得点
昨季は「超」過酷日程を強いられた中でも、全38試合にフルタイム出場。フィールドプレイヤーと比べれば、消耗が少ないポジションではあるものの、3年連続リーグ戦フル出場という鉄人ぶりには頭が下がる。さらには史上6人目となるJ1通算100試合完封も達成。圧巻のスーパーセーブで、何度もチームの窮地を救ってきた。
今季は片野坂監督が就任したことでGKの役割にも変化が生まれるが、これまでの実績を踏まえれば新たなスタイルの下でも絶対的な立場は変わらないだろう。今季のスタイルへの適応によって自身の進化を見せることができれば、2大会連続となるW杯出場のメンバー入りにも近づくはずだ。
FW 39 宇佐美貴史
生年月日:1992年5月6日
昨季成績:38試合6得点
昨季はフィールド選手の中でチーム唯一となる全38試合出場を果たしたものの、リーグ戦の得点数は「6」。ポテンシャルを考えれば、その結果に物足りさを感じてしまう。今オフには川崎フロンターレへの移籍も取り沙汰された中で、“ガンバ愛”を貫いて残留を決断。
今季は「ここ数年達成できていない二桁が目標。ゴール、アシスト、プレー内容で引っ張りたい」と30歳という節目を迎えて意欲を示す。片野坂監督の下でどんな進化を遂げていくのか。新生・ガンバにおいてもやはりキーマンになっていくのは間違いない。
MF 15 齊藤未月
生年月日:1999年1月10日
昨季成績:2試合0得点(ロシア)
「正直うまくいきませんでした」と語ったように、不本意な形でのJリーグ復帰となった。2020年12月にロシアのルビン・カザンへ期限付き移籍を果たし、自身初となる海外挑戦のチャンスを掴んだものの、加入後のキャンプ中に足首を負傷。長期離脱を強いられると、復帰後もリーグ戦の出場はわずか2試合にとどまった。今シーズンは古巣・湘南ベルマーレに復帰せず、G大阪での完全復活を目指す。
ボランチは井手口陽介や矢島慎也が移籍し、チームとして再編成が行われているポジションの一つ。持ち味である豊富な運動量と球際での激しさを活かしたボールハントを披露すれば、チームで定位置を確保するだろう。