Jリーグ開幕直前。3連覇を狙う川崎の対抗となるチームは? 福西崇史「鹿島が気になる」

Jリーグについて、福西崇史が深堀り!

そのなかでも注目しているのが、スイス人監督のレネ・ヴァイラーを迎えた鹿島。監督も代わりましたが、選手も大きく入れ替わりました。主だったところでは、MFからはレオ・シルバが名古屋へ、遠藤康が仙台へ、永木亮太は湘南へ。DFでは犬飼智也が浦和へ、町田浩樹がサン=ジロワーズへ移籍。新たに獲得したのがFW鈴木優磨(前シント=トロイデン)、MF樋口雄太(鳥栖)、仲間隼斗(柏)などです。

上田綺世や荒木遼太郎など、もともと力のある選手が多いところに、鈴木優磨が復帰。前線が活性化されたことが好転すれば上位に躍進して不思議はないと思っています。

昨季2位の横浜F.マリノス、3位のヴィッセル神戸、天皇杯優勝の浦和は開幕から1ヶ月半の戦いをどう乗り切るかがポイントかと思います。これは川崎にも言えることですが、ACL組はACL日程との兼ね合いから開幕直後から上位同士の対戦がある。ここでどれだけ勝ち点3を獲得できるか。それいかんで春以降の戦い方は変わっていくでしょうね。

楽しみなのは神戸ですよね。大迫勇也と武藤嘉紀は間違いなく昨季よりもコンディション的に上向くでしょうから、どれだけゴールを決めるかは注目です。そこに新たに扇原貴宏(前・横浜FM)と、槙野智章(前・浦和)も加わった。経験のある選手が加入したことで、シーズン通して計算できるチームになってきました。

G大阪は昨季13位でしたが、開幕直後は新型コロナ感染者が出たことで苦しい状況になり、そのまま立ち直れずにシーズンを終えた印象でした。でも、もともと持っている選手たちの能力を考えれば、今季は上位争いをするのではと予想しています。G大阪の能力の高い選手たちを新たに就任した片野坂監督がどう変えていくか楽しみですね。

いずれにしろ2月18日の川崎対FC東京戦、翌日に残りカードが行われますが、待ち遠しいですね。新型コロナの影響もあって、すべてのチームがキャンプでどういうサッカーをつくりあげてきたかを把握するのが難しかったので。すべてのチームの2022年版がどうなっているかチェックしていきたいなと思っています。

■福西崇史(ふくにし・たかし)1976年9月1日生まれ 愛媛県新居浜市出身 身長181cm1995年にジュビロ磐田に入団。不動のボランチとして黄金期を支える。その後、2006年~2007年はFC東京、2007年~2008年は東京ヴェルディで活躍。日本代表として2002年日韓ワールドカップ、2006年ドイツワールドカップにも出場。現役引退後は、サッカー解説者として数々のメディアに出演している

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