G大阪、片野坂新監督のスタイル浸透度は?…コロナ禍で活動休止、プレシーズン中止乗り越え2・19開幕へ
G大阪は7日、片野坂知宏監督、MF倉田秋がオンライン取材に応じ、新型コロナの集団感染による5日間の活動休止や、現在のチーム状況などについて明かした。1月31日の検査で選手9人、スタッフ3人の陽性が判明。5日から練習を再開したが、同日に予定されていた京都とのプレシーズンマッチが中止に。片野坂監督は「(試合中止で)自分が描いていたプランからはずれてしまったが、2月19日の開幕(鹿島戦)に向け、攻守の狙いを確認し、いい準備ができるようにしたい」と話した。
1月18~29日に行った沖縄キャンプでは「選手はすごく、私が提示する守備、攻撃に、チャレンジしてくれている。外国人選手も、吸収しようと積極的にやってくれている。いい雰囲気でトレーニングを積み上げている」と指揮官。今季はキャプテンを務める倉田も「守備も攻撃も、ベースができてきている。流れが良くないときに、立ち返れることができる基本というか」と語り、手応えを明かした。
前指揮の大分ではGKからボールをつなぎ、選手のポジショニングを重要視して攻守を組み立てる特徴的なスタイルで、J1を戦った片野坂監督。G大阪では、自身の戦術は当然ベースにしながらも「タレントのいるチームですし、良さを引き出す戦いはしたい。僕自身の攻撃的なこだわりはありますが、そこにこだわりすぎず、選手の特徴を生かす方法を提示したい」と語る。FWパトリックの高さなど、武器を持つ選手たちを生かす方法も模索しているようだ。
倉田は「大分時代のサッカーというよりは、ガンバの特徴をしっかり見てくれて、出る選手が一番力を出せる方法を考えてくれている。型にはめる、というより、出る選手のストロングポイントが出るようにやってくれている」と明かす。さらに「やっていてめちゃめちゃ面白い。崩しのアイデアだったり、守備で相手からボールを奪うアイデアは出てきているんで。やっていて、サッカーが楽しいですね」とも語り、充実した準備が進められていることをうかがわせた。
一方で開幕まで2週間を切った中で、コロナの影響を受けて選手がそろっていないことも事実。片野坂監督は開幕に向けたメンバーについては「まだ固まってはいないですね。コロナの陽性者が出たことで、開幕に向けた準備に個人差が出てくる。元気な、戦える選手でいかないと。開幕からぶっつけ本番になるかもしれない」と苦悩も漏らした。残り期間で非公開での対外試合も組みながら、新シーズンに向けた準備を進めていく。



