G大阪FW宇佐美貴史、川崎からオファーも残留の理由は「残っていることがすべて」

G大阪のFW宇佐美貴史が22日、キャンプ先の沖縄でオンライン取材に応じ、19ゴールを挙げた2015年以来の2ケタ得点を今季の目標に掲げた。過去3年、リーグ戦では7、6、6点に終わっている現状を踏まえ「ここ数年達成できていない2ケタ(得点)は目標。ゴール、アシスト、プレー内容で引っ張りたい」と意欲を語った。

今オフには川崎からのオファーを受けた宇佐美。残留を決めた理由については「残っていることがすべて。それ以上でも以下でもない」と多くを語らなかった。一方、今季就任した片野坂知宏監督は、クラブとともに慰留したことを明かし「僕自身も貴史に対しての思いがあった。難しい決断だったと思う。それでも残ってくれて、また一緒に戦えることは私自身うれしい。何とか貴史の男気というか、残ってくれたことに対し、また強いガンバを取り戻すために少しでも力になって、一緒に喜び合えれば」と話した。

一方、宇佐美は片野坂監督の印象について「一言一言、話すことに重みも熱量も感じます。ミーティングなんかで、練習試合で出た課題をフィードバックするときも、すごく自分たちをよくしてくれようとする熱量を感じる」と明かした。16歳でプロ契約した2009年にも、当時片野坂コーチが指導していたサテライトチームでプレーした際の話なども、ふたりで交わしたという。その上で「(当時と)印象は大きく変わっていない。僕が16の時から変わっていないというのは、ぶれずにやっているんだな、というところは感じました」と、感銘を受けた様子だった。

片野坂監督も、10代からその才能を知る宇佐美に対し「代表にもう一回入ってほしいですし、W杯にも出てほしい。得点という具体的な結果を求められる、期待できる選手。貴史が2ケタ得点に絡めることが、チームが上位で戦える要因にもなる」と大きな期待ををかけた。加えて「周りの選手とともに、貴史の存在感を出せるように手助けしたい。全部を貴史に任せるんじゃなく、他の選手も自覚をもって、このクラブをゆくゆくはタイトルというところまで持っていけるように、高い意識でやってほしい」と語り、チームの成長を見据えていた。

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