高卒ルーキーで“10番”を背負いベルギーでもプレイも 28歳の日本人MFは来季フリーに
横浜FMでは18歳で10番に
ガンバ大阪は小野裕二の今シーズン限りでの退団を発表した。現在28歳のFWは来季どのクラブでプレイするのだろうか。
高校3年生だった2010年の夏、横浜F・マリノスのユースからトップチームへ登録されると、すぐさまJ1デビューを果たす。初先発となったガンバ大阪戦でも決勝点をアシストするなど活躍。ユース在籍ながら17試合3得点を決め、翌年にトップチームへ昇格すると高卒新人で10番を背負った。
トップ昇格後も主力として活躍し、3シーズンで102試合に出場し、16ゴールを決める。2012-13シーズンにはスタンダール・リエージュに移籍し、海外挑戦を果たす。2014-15シーズンに16試合1得点を記録すると、翌年からはシント・トロイデンでもプレイした。
日本復帰後もサガン鳥栖でレギュラーを勝ち取るが、昨季からガンバ大阪ではわずか11試合の出場にとどまり、今季も7試合1得点で活躍できず。今季限りでの退団が決まった。
鳥栖時代は加入後にすぐさま主力となった小野。G大阪でも同様の活躍に期待されたが、退団となってしまった背景には怪我の影響が大きいだろう。
元々敏捷性の高さや激しいコンタクトもいとわないプレイスタイルだった。しかしG大阪で右膝前十字靭帯を損傷して長期離脱となり、今シーズンも怪我による離脱が目立った。ベルギーでも左膝靭帯断裂やハムストリングを痛めるなど怪我に苦しめられた。鳥栖へ復帰して本調子を見せた小野だったが、G大阪で再び大きな怪我を負ってしまった影響は少なくない。
現在28歳とまだまだ老け込む年齢ではない。2018年には鳥栖で30試合4得点を記録するなどJ1でも輝ける力を持つ男の今後はどうなっていくか。復活に期待したい。