大分、片野坂知宏監督が今季退任。J3制覇から激動6年間も今季J1から降格「大変辛く悔しくて…」
大分トリニータは26日、片野坂知宏監督が2021シーズン限りで退任することを発表した。指揮は天皇杯終了までとなる。
片野坂監督は、2004年に大分の強化部で指導者業をスタート。その後、2007年にはガンバ大阪、2010年にはサンフレッチェ広島のコーチに就任したが、2016年よりトップチームの監督として大分に帰還した。
当時J3リーグに位置していた大分を率いることとなった片野坂監督は、初年度からリーグ優勝&J2昇格を達成。J2においても結果を残し、2019年に2位でJ1昇格を確定させた。
そして、J1でも2019シーズン、2020シーズンと連続で残留を果たしており、特に9位と一桁順位で終えた2019シーズンにはJ1優秀監督賞にも選出されている。しかし、2021シーズンは36試合を消化した時点で降格が決定していた。
片野坂監督は、クラブ公式サイトを通じて「このような形でトリニータを離れるのは大変辛く悔しくて残念でしかありません。しかしJ2降格という結果は大変重く感じており、この決断に至りました」と悔しさを露わにしつつ、以下のように続けている。
「これまで本当にたくさんの応援やサポートが大変大きな力となりました。ありがとうございました。またこれまで私と共に闘ってくれた選手やスタッフにも感謝致します。重ねて本当にありがとうございました。トリニータでの6年間は本当に楽しく幸せでした」
中でも、初年度のJ3制覇がここまでの躍進のきっかけになったと振り返った。
「1番の思い出はJ3優勝です。それがあったからこそ、ここまで来られたと思っています。あの時の感動と喜びは生涯忘れません。トリニータで監督をスタートした事、クラブと共に成長できた事、皆様と一緒に各カテゴリーで闘えた事、全ての事が私の誇りです」
コメントの中では「大好きな大分、大好きなトリニータ、大好きなサポーターを決して忘れません。これからの大分県の発展そして大分トリニータの進化を陰ながら応援し活躍を楽しみにしております。本当に6年間ありがとうございました」と感謝も伝えた片野坂監督。最後には、明治安田生命J1リーグ残り2試合と準決勝まで勝ち進んでいる天皇杯への意気込みを伝えた。
「残りのリーグ戦並びに天皇杯を選手と共に最大値を出して皆様と喜び合えるように最後まで全力で頑張ります!最後まで応援、サポートよろしくお願い致します。またこれからも大分トリニータへのご支援ご声援どうかよろしくお願い致します」