パトリック逆転ハットでG大阪のJ1残留決定!! 敗れた大分は“さしこ来場”で大観衆ホームも降格近づく黒星
[11.7 J1第35節 大分2-3G大阪 昭和電ド]
J1リーグは7日、第35節を各地で行い、ガンバ大阪が大分トリニータを3-2で破った。降格圏の大分に対して2度にわたって先行を許す展開となったが、FWパトリックのハットトリックで逆転勝ち。J1残留を決めた。一方、敗れた大分はJ1残留に向けて苦しい敗戦となった。
立ち上がりから主導権を握ったのはホームの大分。試合前に元AKB48で大分市出身の指原莉乃さんがスタジアムイベントを行ったこともあり、今季最多となる10,021人の大観衆が詰めかけた中、短いパスを効果的につなぎながら敵陣に攻め込んだ。
そうして迎えた前半28分、大分はMF下田北斗のパスを起点に左サイドを攻め込むと、DF香川勇気がドリブルで運んで利き足と反対の右足でクロスボールを配給。すると、クリアを試みたDF藤春廣輝の頭に当たったボールがゴールに吸い込まれ、オウンゴールで先制点が入った。
ところが直後の前半29分、G大阪もワンチャンスで反撃に成功する。DF福田湧矢のドリブル突破で左サイドを攻め込み、相手のクリアをMF山本悠樹が奪い取ると、意表を突いたスルーパスをゴール前へ。これに反応したFWパトリックがワンタッチで押し込み、試合は振り出しに戻った。
それでも前半39分、大分は山本のバックパスを香川が奪い、右サイドでショートカウンターを開始。FW渡邉新太、MF町田也真人がつないで下田がダイレクトでシュート性のボールをゴール前に送り込むと、素早い動き出しを見せたFW呉屋大翔が胸のあたりでゴールに押し込み、再び勝ち越しに成功した。
後半も大分が主導権を譲らず、ボールを握って攻め続ける。しかし後半8分、次に試合を動かしたのはG大阪。山本のフィードを福田が頭で落とし、パトリックが競り勝ってペナルティエリア内にボールを残すと、倉田のシュートは力なくゴールに向かったが、パトリックがシュート。かすかに軌道を変えてゴールマウスに流し込んだ。
さらに勢いを強めるG大阪は後半22分、FW宇佐美貴史がドリブルでペナルティエリア右に侵入するも、シュートは大分GK高木駿がスーパーセーブ。それでも同38分、途中出場のFW山見大登が左足でシュートを狙うと、これがDF刀根亮輔の腕に当たってPKの判定。これをパトリックが右に決め、ハットトリックでついに逆転を果たした。
試合はこのままタイムアップ。今季初の3ゴールを奪ったG大阪が降格圏との勝ち点差を13に広げ、3試合を残してJ1残留を決めた。対する大分は残留圏との暫定勝ち点差が4のまま。残り3試合で崖っぷちに立たされた。