G大阪、MF倉田秋の今季初ゴールを守り切りJ1残留“王手” 次節大分に勝利で残留確定
◆明治安田生命J1リーグ第34節 横浜M0―1G大阪(3日、日産ス)
G大阪はMF倉田秋の奪った1点を守り切り、2試合連続の完封勝利で残留に“王手”をかけた。ボール支配率は32パーセントと、横浜Mに主導権は握られたが、後半10分にMF山本のクロスに倉田が飛び込んで先制。終盤は5バックに変更して守り切り、敵地で勝利して勝ち点を40に乗せた。
この試合がJ1通算350試合出場、100試合目の完封勝利となったGK東口は「(100完封は)マリノスさん相手に達成できるとは思っていなかったんですけど、チームメートが体を張ってくれた」と振り返った。残留争いに巻き込まれる中で、10月2日の札幌戦で5失点を喫して敗れたことで、チームは守備からカウンターで少ないチャンスを生かす、という方向性を固めた。この日も守備に軸足を置いたチームを、最後尾から支えた守護神は「局面では戦えるようにはなってますけど、本来やりたい守備ではない。まだまだ向上させていきたい」と、残り4試合を見据えた。
また今季初ゴールで勝利に貢献した倉田は「しんどかったです、(点を)取れるまで。そればっかり考えているときもあった。この一発でちょっとすっきりした。まだまだ足りないと思っていますけど、残り4試合続けていきたい」と笑顔をみせた。DF三浦が負傷中は、キャプテンマークも巻いてピッチに立ち、攻守のハードワークで貢献してきたが、得点という決定的な仕事を果たせず苦しんできた。
しかし、この日は守備に追われる中、チームとして唯一の枠内シュートで決勝点。倉田は「これを毎試合のようにやるのが、キャプテンだったり、10番をつけるプレーヤーだと思う」と語った。これでチームは次節、7日の大分戦(アウェー)で勝利すれば残留が決定。引き分けでも降格圏クラブの結果次第では、残留が決まる。長く苦しみ抜いたシーズンだが、最低限の目標まではあと一歩のところまできた。