優勝、昇格、残留を争う熱戦 スタジアムが本来の姿を取り戻す日近づく
10月1日から、全都道府県で緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が解除された。これに伴い、週末のJリーグ各会場では急きょ、観客上限数の引き上げや、ビジター席の設置が行われている。
観客上限はこれまで「5000人または収容人員の50%のうち小さい方」だったところ、「1万人または収容人員の50%のうち小さい方」に引き上げられた。
川崎F-東京の「多摩川クラシコ」が開催される等々力は、上限が1万人になり、ビジター席も設置された。チケット追加分は1日午前10時から段階的に販売されたが、同日午後2時半時点で、販売開始前のビジター席を除いてほぼ完売。目玉カードの注目の高さがうかがえる。SNSにも「今年初の等々力」「やっと等々力行ける」などと、サポーターの歓喜の声があふれた。
柏-仙台(三協F柏)は、観客上限50%は変わらないものの、新たにビジター席が設置された。こちらも1日午前10時販売開始だったが、午後2時半時点ですでに完売。18位に沈む仙台にとって、アウェーのスタジアムにもサポーターがいることは心強いはずだ。
鹿島-横浜FC(カシマ)、福岡-清水(ベススタ)はともに、上限1万人への引き上げ+ビジター席を設置。神戸-浦和(ノエスタ)は、上限1万人でビジター席の設置はなし。G大阪-札幌(パナスタ)では、観客上限の引き上げもビジター席の設置もないようだ。
Jリーグも終盤戦に差し掛かり、各地で優勝、昇格、残留を争う熱戦が繰り広げられている。スタジアムが本来の姿を取り戻す日も、近づいてきたように感じる。