【J1ベストイレブン】1G1AでG大阪を連敗ストップに導いた宇佐美をMVPに! 劇的弾の知念を前節に続き選出|30節
今季初選出が4名!
Jリーグは、9月24・25・26日にJ1第30節の10試合を各地で開催した。ここでは、今節の全試合からサッカーダイジェストWeb編集部が選定したベストイレブンを紹介していく。
今節のMVPには、1ゴール1アシストの活躍でG大阪を連敗ストップに導いた宇佐美貴史を選んだ。
2トップの一角で柏戦に先発した宇佐美は、開始わずか3分に直接FKで先制点を奪うと、26分にはFKのキッカーとして菅沼駿哉の追加点をアシスト。それだけではなく、両チーム最多のスプリント数23本を記録するなど攻守に躍動し、4連敗していたガンバの久々の勝利に大きく貢献した。
鳥栖を相手に3得点の完勝を飾った福岡からは、2名をピックアップした。GK村上昌謙はファインセーブ連発で無失点勝利に貢献。金森健志は途中交代となった75分までハードワークを続け、チームを支えた。
J記録となる今季19回目のクリーンシートを達成した名古屋からも2人、吉田豊と稲垣祥をセレクトした。前者は頭脳的な攻撃参加を繰り返し、攻撃を活性化。後者は開始早々に先制点を挙げ、守備でも好パフォーマンスを披露した。
また今回は、4選手を今季初めて選出。安定した守備だけでなく攻撃でも積極的な姿勢を示した浦和のアレクサンダー・ショルツや、残留争いの直接対決で値千金の決勝弾を決めた徳島の石井秀典、Jリーグで6年ぶりの得点を決めた神戸の武藤嘉紀、2ゴールを挙げた鹿島の上田綺世がベストイレブンに名を連ねた。
そのほか、空中戦とスピードで圧巻の強さを見せた広島の佐々木翔もチョイス。足をつりながらも劇的な決勝点を決めた川崎の知念慶は、前節に続いての選出となった。
【今節のベストイレブン】の採点&寸評
【今節のベストイレブン】
GK
31 村上昌謙(福岡)6.5 ●3回目
鳥栖の決定機にファインセーブを連発してゴールを死守。「村神さま」と呼ばれるにふさわしい存在感をみせた。
DF
28 アレクサンダー・ショルツ(浦和)6.5 ●初選出
組み立てに関与しつつ、機を見た攻め上がりでシュートまで持ち込む積極性も。守備では59分のカバーリングが見事で、攻守の両局面で良質な働きだった。
5 石井秀典(徳島)6.5 ●初選出
守備では最後のところで身体を張ってピンチを防ぎ、攻撃ではうまく相手の状況を見ながら長短のパスを配球。そして終盤CKからのこぼれ球を押し込み値千金のゴールでチームに勝利をもたらした。
19 佐々木翔(広島)6.5 ●4回目
貴重な先制点をゲットしたこともさることながら、特徴である空中戦、スピードを生かして相手の攻撃をはね返した。
23 吉田 豊(名古屋)6.5 ●3回目
この男の見事な対応が大きな効果を挙げた。森下龍矢を下げて自らは中央に入り、シャドーの動きを監視。それと同時に深い位置まで攻撃参加を繰り返し、すさまじい運動量を見せた。
MF
15 稲垣 祥(名古屋)6.5 ●5回目
木本恭生を大分の長沢駿のマークにつけて、自分は中盤を幅広くカバー。攻撃面でもしっかりゴール前に加勢し、今季8得点目となる決勝点を決めてみせた。攻守両面での貢献度の高さはずば抜けている。
37 金森健志(福岡)6.5 ●3回目
26回のスプリントは両チームを通して最多。ハードワークに徹して、攻守にわたってチームを支えた。
11 武藤嘉紀(神戸)6.5 ●初選出
足の状態が万全ではないなかでも、力強いキープと鋭いドリブルで状況を打開し、攻撃を牽引。彼らしいニアへの飛び込みでJリーグでは6年ぶりのゴールを決め、試合の流れを作った働きは大きかった。
FW
THIS WEEK MVP 39 宇佐美貴史(G大阪)7 ●2回目
チームに勢いをもたらす先制点と2点目を見事なキックで演出。両チーム最多のスプリント数23本が攻守の充実を物語る。
20 知念 慶(川崎)7 ●2回目
前半は小林悠と縦関係を築きながら守備でも貢献。その分、70分あたりから足をつりかけていたというが、後半アディショナルタイムに自慢のヘッドで意地の決勝弾!! この日のヒーローとなった。調子は上がっており、フィニッシュだけでなく、万能に働けるFWとして進化中だ。
18 上田綺世(鹿島)7 ●初選出
同点弾は一瞬早く相手の前に入り、ヘッドで流し込んだ。逆転弾は自らが得たPKを落ち着いて右隅に決めた。2年連続二桁ゴールを達成。ベストイレブンの選出に異論をはさむ余地はない。
※選手名の左の数字はクラブでの背番号。右は今節の採点。
採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
●は今シーズンのベストイレブン選出回数。