【J1採点&寸評】G大阪2-1柏|エース宇佐美が1G1A&最多スプリントを記録! 攻守の主軸が逆境で真価を発揮
G大阪――執念で逃げ切り連敗ストップ!
[J1リーグ30節]G大阪2-1柏/9月26日(日)/パナスタ
【チーム採点・寸評】
G大阪 6
天皇杯から中3日で日程的には不利だったが、セットプレー2発で手堅く得点。押し込まれる時間が続いたが、執念で逃げ切り連敗を4でストップ
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
相手のシュード精度にも救われたが、枠に飛んだシュートの大半に適切に対応。1失点はしたが、GKを責める失点ではなかった。
DF
26 柳澤 亘 5.5(76分OUT)
小学校時代に所属した柏相手に特別な気持ちで挑む。序盤は攻める姿勢も見せたが劣勢の展開で守備に奔走。攻撃では良さを出せず。
13 菅沼駿哉 6.5
連戦中はキレがなかったが、コンディションも上向き、要所で身体を張る。チームにとって大きい2点目をセットプレーで奪い、攻撃でも存在感。
19 キム・ヨングォン 6
最終ラインを統率し、要所で個の強さも見せたが失点場面はカウンターで苦しい対応を強いられクリスティアーノを封じきれず。
4 藤春廣輝 6
ウェリントンとはまだ攻撃面で効果的に絡めないが、守備で輝いた。特に前半は、ゴール前でクリスティアーノを空中戦で競り合い封じる。
MF
6 チュ・セジョン 5.5(76分OUT)
奥野との関係性は天皇杯同様、良かったが、やはりチームが劣勢の展開だと持ち味が半減。サイドチェンジなど長いボールを出せず。
10 倉田 秋 6(25分OUT)
先制点につながるFKを左サイド深くで得る。開始早々から足を痛めており、25分で無念の負傷交代に終わった。
G大阪――天皇杯からの流れを重視した陣容で結果を残す
MF
17 奥野耕平 6
前線からのプレスがかからず、押し込まれる時間は長かったが、危険地帯を察知し、的確にポジションを取る。派手さはなかったが効いていた。
28 ウェリントン・シウバ 6(80分OUT)
ボールを持てば何かが起こる期待感はあったが、無理はせず、チームプレーに徹する。天皇杯ほどのキレはなかったが、守備もサボらず。
FW
18 パトリック 6
シュート数はわずかに2本。しかし前線で起点となり、攻撃を牽引。不用意なロストも少なく、宇佐美との好連係も披露した。
39 宇佐美貴史 7
チームに勢いをもたらす先制点と2点目を見事なキックで演出。両チーム最多のスプリント数23本が攻守の充実を物語る。
交代出場
MF
21 矢島慎也 5.5(25分IN)
倉田のアクシデントで急遽投入されたが、必要とされる守備の強度が足らず、後手に。攻撃にも効果的に絡めなかった。
DF
27 髙尾 瑠 5.5(76分IN)
押し込まれる展開が続いていた右サイドのテコ入れで起用されるも、カウンター時に背後を突かれた。気持ちは見せたのだが。
MF
15 井手口陽介 5(76分IN)
バイタルエリアを引き締める役割を求められたが、こじんまりしたプレーに終始し、奮闘する奥野をサポートしきれず。
FW
30 塚元 大 -(80分IN)
いいチーム状態で起用されたわけではないが、試合に入りきれず、アグレッシブさを欠いた。攻守両面で不完全燃焼だった。
監督
松波正信 6
天皇杯で可能性を見せた布陣とキーマンを継続して起用したのは正解。後半、修正を図った柏に対して動きが遅れ、交代も後手に回ったか。
柏――相手の3倍以上のシュートを放ったが…
【チーム採点・寸評】
柏 5.5
開始早々の失点を物ともせず反撃するが2失点目が痛恨だった。G大阪を3倍上回るシュート19本を放つも、決定力を欠き連敗を喫した。
【柏|採点・寸評】
GK
17 キム・スンギュ 5
早すぎた3分の失点は、壁の作り方も疑問。難しいボールだったが痛い失点だった。2失点目はノーチャンスで責めるのは酷だ
DF
13 北爪健吾 5(HT OUT)
藤春とウェリントンに突破は許さず、チャンスでは積極的に攻め上がる。しかし2失点目は菅沼に競り負けた。
5 エメルソン・サントス 6
対人への強さを見せ、パトリックに対しても厳しく対応し大崩れはせず。最後尾から精度の高いキックで攻撃の起点にもなった。
25 大南拓磨 5.5
3バックの際は中央で積極的な守備から攻撃にもスイッチを入れる。後半、ゴール前の攻め残りから細谷の決定機も演出した。
4 古賀太陽 5.5
ミスもあったが、最終ラインでビルドアップにも貢献し、CKでは惜しいシュートも。4バックに移行後も、大きなミスはなかった。
20 三丸 拡 6
前半から仕掛ける姿勢を見せるも得点にはつながらず。切り替えも速く、守備でも忠実に役割をこなした。
柏――攻撃は活性化されていたもののフィニッシュの精度を欠く
MF
26 椎橋慧也 6
縦横無尽に動くサヴィオを黒子として支える。シンプルにボールを動かしたが、もう少しチャレンジする場面があっても良かったか。
11 マテウス・サヴィオ 6(82分OUT)
中盤の底からピッチ狭しと駆け巡って存在感を見せた。ドリブルがアクセントになったが、周囲も生かし、攻撃のリズムを作り出した。
9 クリスティアーノ 6
前半はゴール前に飛び込むも藤春に厳しく対応された。4バックに移行した後半はシュートに絡む場面が増え、得点時もサイドを破る。
FW
18 瀬川祐輔 5.5(64分OUT)
両チーム最多のシュート5本を放ったことから分かるようにボールを引き出し、仕掛ける意識もあったが、シュート精度が低すぎた。
35 細谷真大 5.5(64分OUT)
身体の強さを生かして、孤立気味でも起点になる。後半、ポストに嫌われたシュートも動きは良かっただけに決めたかった。
交代出場
FW
19 武藤雄樹 6(HT IN)
後半からの布陣変更にあたってトップ下で起用。指揮官の狙いを動きで体現したがシュートは打てなかった。
MF
28 戸嶋祥郎 5.5(64分IN)
サイドで攻守のバランスを意識しながらプレーしたが、攻撃ではセーフティなプレーが多く、もう少し大胆さが欲しかった。
MF
39 神谷優太 6.5(64分IN)
ダイナミックな動きで攻撃のギアを上げる。反撃の狼煙となるゴールを決め、アディショナルタイムにも決定的なシュートに絡んだ
MF
27 三原雅俊 -(82分IN)
押し込み続けていた展開に投入され、リスク管理をしつつシンプルにボールを捌く。守備でも要所を締めた。
監督
ネルシーニョ 5.5
セットプレーでみすみす2失点したが、内容は悪くなかった。後半も適切に布陣と顔ぶれを変え、流れを引き戻したが決定力に泣く。