G大阪、関学大FW山見大登がまたチームを救うゴラッソ 大阪ダービー6戦ぶり勝利
◇ルヴァン杯準々決勝・第1戦 C大阪0―1G大阪(1日・ヨドコウ)
G大阪は特別指定の関学大FW山見大登の“大阪ダービー”初ゴールで、C大阪に6試合ぶりの勝利を挙げた。0―0の後半44分、途中出場の山見がバイタルエリアでパスを受けると「ファーサイドが空いているのが見えた」と利き足ではない左足で絶妙にコントロールしたシュートを沈めた。スコアレスドローとなれば大阪ダービーで初の出来事だったが、子供のころからG大阪サポーターだったというプロ入り前の大学生がその歴史をつないだ。
スピードが武器の小柄なアタッカーが、冷静に自らの武器を生かした。それまでのプレーで背後を狙い続けたことで、得点シーンは「センターバックが2枚とも下がるのが見えた」という。止まってスペースをつくったタイミングで、右サイドのDF柳沢から好タイミングのパスを受けた。「相手の選手にフィジカル的に劣っていることは自覚しているので、当たられないように相手の位置を見ることは意識しています」という狙い通りにチャンスを作り、奪ったゴールだった。
J1デビューした8月13日・清水戦でのプロ初ゴールに続き、15連戦の14試合目と苦しむチームを救うプロ2点目。大阪ダービー初出場となった8月28日のリーグ戦は途中出場したが結果を残せず敗れ「試合終わりもサポーターの方にブーイングされて、家に帰っても悔しい思いをした」。悔しさをかみしめてピッチに立ち、今度は結果で期待に応えた。
リーグ戦からメンバーを大きく入れ替えてきたC大阪に苦戦したが、なんとか借りをひとつ返してチームもベスト4進出へ前進。「ボールを引き出す部分はまだまだですけど、ボールを持った時は自分の武器は通用するなと感じています」と語った山見。5日に控える第2戦に向け「ホームのサポーターの前で勝つことがまだ今年はダービーでできていないので、そうできれば」と、ホームでの勝利を誓っていた。