【プレビュー】復調のG大阪と首位猛追の横浜FM。真夏の決戦を制するのはどちらだ | Jリーグ

【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J1リーグは8月6日、延期されていた第6節の1試合が開催される。超過密日程の戦いを消化する中、3連勝と調子を上げてきたガンバ大阪が、ケヴィン・マスカット新監督のもと、逆転優勝を目指す横浜F・マリノスをホームに迎える。

U-24日本代表が埼玉スタジアムで東京五輪の3位決定戦を戦っている裏側で、ガンバ大阪と横浜F・マリノスがパナソニックスタジアム吹田で火花を散らす。

この試合がG大阪にとっては新型コロナウイルスの影響で延期になっていた未消化試合のラストマッチとなる。また3日後には通常のリーグ戦の試合が待ち受けるが、ホームで勝利し、ひと息付きたいところである。

AFCチャンピオンズリーグの戦いから帰国後、ここまで7月17日の第21節・アビスパ福岡戦から中2日、中3日で6試合を戦ってきたが、青黒軍団が蘇りつつある。その福岡戦で勝利直後はヴィッセル神戸と鹿島アントラーズに連敗したが、そこから大分トリニータ、コンサドーレ札幌、ベガルタ仙台に3連勝。残留争いのライバルを直接叩くことに成功し、一気に降格圏から抜け出した。

前代未聞の過密日程の中でもGK東口順昭はフルタイム出場を続け、DF三浦弦太、DF昌子源、DFキム・ヨングォンをローテーションして起用した最終ラインは安定感を誇り、ここ3試合で喫した失点はわずか『1』。さらに攻撃陣も爆発とまではいかないまでも、FWパトリック、FWレアンドロ・ペレイラ、FW宇佐美貴史のストライカー陣それぞれにゴールが生まれており、チームとしての歯車が噛み合ってきた印象だ。試合を重ねるごとに「3-4-2-1」のシステムも成熟性を増しており、選手の顔ぶれを見れば、ようやく本来の力を発揮し始めたと言っていいだろう。

今節の相手は首位・川崎フロンターレを猛追する横浜FMで日程的にも大きな差があるが、ここで好調なチームから勝利を奪うことができれば一気に波に乗れる可能性は高い。トリコロール軍団を下し、連勝を今季最多の『4』に伸ばしたい。

対して横浜FMはこの試合で一足早くリーグ再開を迎えることとなるが、大逆転優勝を目指す後半戦、幸先の良いスタートを切りたい。何よりここで勝てば消化試合が1つ少ないながらも首位と勝点9差まで詰めることができるためモチベーションは高い。ケヴィン・マスカット新監督の初陣としても大きな注目を集める。

そんなチームはこの中断期間中にキャンプを行い、戦術の浸透と新加入選手の融合を深めてきた。FWオナイウ阿道が海外挑戦し、FW前田大然が東京五輪を戦っているために不在であるが、浦和レッズからFW杉本健勇を獲得し、Jリーグ初参戦となるFW宮市亮もチームに加わった。さらに神戸から巨額のオファーを受けたFW仲川輝人も残留。相変わらず強烈なタレントはそろっており、ポジション争いはし烈である。

マスカット監督は前任のアンジェ・ポステコグルー監督と母国・オーストラリアで共に仕事をした経験を持ち、目指すサッカーの方向性は同じ。チームに迷いは見られないだろう。勝利で新たな船出を飾り、首位猛追の足掛かりとしたい。

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