「僕が大好きな国、日本を…」 G大阪FW、母国ブラジルとの決勝は幻も…メダル獲得に期待
G大阪FWパトリックがツイッターを更新、五輪を戦うU-24日本代表にエール
U-24日本代表は3日、東京五輪サッカー男子の準決勝でU-24スペイン代表と対戦し、延長後半10分に決勝点を奪われ0-1で惜敗した。史上初の決勝進出を懸けた一戦は日本サッカーに関わる多くの関係者からの注目も集めたが、ガンバ大阪のブラジル人FWパトリックも試合後に自身の公式ツイッターを更新。「日本とブラジルの決勝戦見たかったです」と母国との対戦にならなかったことを残念がった一方、仮に決勝戦がそのカードになった場合、「僕のサポーターは僕が大好きな国、日本を応援するのはミンナわかってたよね」と、“日本愛”を強調してファンから感謝の言葉が寄せられている。
53年ぶりのメダル獲得を目指し、2大会ぶり3回目のベスト4進出を果たした日本は、序盤からスペインの攻撃を受けてカウンターに活路を見出す展開。自陣に押し込まれるシーンが多いゲームとなったが、DF吉田麻也やDF板倉滉らが体を張った守備を見せ、GK谷晃生も好セーブを見せてスペインを無失点に抑え続け、試合は延長戦に突入した。だが延長後半10分、右サイドからペナルティーエリア内にパスを通されると、最後はFWマルコ・アセンシオに鮮やかな一撃を叩き込まれ、日本は0-1で敗れた。
120分の死闘の行方には日本中のファンはもちろん、多くのサッカー関係者も注目しており、それは同日に試合を戦ったJリーガーも同じだったようだ。G大阪は19時からベガルタ仙台とのアウェーゲームに臨み、パトリックのゴールで1-0と勝利。3連勝と復調に手応えを得た試合後は、五輪準決勝の行方に注目していたようだ。
パトリックは自身の公式ツイッターを更新し、「日本代表をとても応援してました日本とブラジルの決勝戦見たかったです」(以下すべて原文ママ)と投稿。0-1の敗戦により、母国ブラジルと日本の決勝が実現しなかったことを残念がった。その一方で、仮に決勝戦が両国のカードになった場合、「僕のサポーターは僕が大好きな国、日本を応援するのはミンナわかってたよね」と“日本愛”を強調。そして「最後の最後まで戦った選手の皆さんおめでとう、まだメダルのかかった大事なゲームが残っています。僕はミンナを応援していますガンバレ」とエールを送った。
この投稿に多くのファンが、「素敵なコメントありがとう」「パトの温かい言葉、泣ける」「パトリック選手のこの言葉になんか救われた気がします」「日本愛がすごい」などと反応。日本語を勉強し、日本国籍の取得も目指しているパトリックは、U-24日本代表が3位決定戦でメキシコを破り、53年ぶりの銅メダルを手にすることを願っていた。