札幌が幾多のチャンスを活かせず…メモリアルゲームの矢島弾でG大阪が2連勝! 13位に浮上【明治安田J1第4節】

明治安田生命J1リーグ第4節延期分、北海道コンサドーレ札幌vsガンバ大阪が30日に札幌厚別公園競技場で行われ、0-2でG大阪が勝利を収めた。

G大阪のチーム内で新型コロナウイルス(COVID-19)の集団感染が起きた影響により開催が延期されたこの一戦。現在、勝ち点29で10位に位置する札幌は、10日の第22節ベガルタ仙台戦からスタメンを2人替え、各選手のポジションを大幅に変更。キャプテンの宮澤がメンバー外となる中、右ウイングバックにこの日24歳の誕生日を迎えた金子、左ウイングバックにルーカス・フェルナンデスを置き、ワントップにはジェイが構える配置となった。

一方、ACFチャンピオンズリーグ(ACL)から帰還して以降、中2日や中3日と短い間隔の連戦が続くガンバ大阪は、27日に行われた前節の大分トリニータ戦からスタメンを5枚変更。レアンドロ・ペレイラをワントップに置き、ウェリントン・シウバとこの試合でJ1リーグ通算100試合目の出場となる矢島のシャドーで、ひとつ上の14位湘南ベルマーレを追いかける。

[3-4-2-1]のミラーゲームとなったこの試合は、ホームの札幌ペースで進んでいく。5分にジェイがボックス中央でシュートを放つと、6分にはまたもジェイがセンターサークルからロングシュート。さらに、13分にはクロスボールを荒野がボックス内で合わせるなど、立ち上がりから札幌がボールを握り積極的に攻撃を展開していく。

攻め込まれる中でG大阪は、22分にウェリントン・シウバがビッグチャンスを迎える。自陣内でボールを奪いドリブルでボックス内中央まで運ぶと、ゴール右下へ右足で巻いたシュートを放つ。しかし、これは札幌のGK菅野のビッグセーブに阻まれる。

序盤の攻め込まれる展開から徐々に攻撃のリズムを掴み始めたG大阪は、29分に待望の先制点が生まれる。左サイドで小野瀬からボールを受けたウェリントン・シウバが、ボックス左手前の角で相手DF2人をかわして置き去りにする。その後、ボックス内左からクロスを上げると、ゴール前で待っていた矢島がネットに突き刺して先制点。自身のメモリアルゲームを自らのゴールで飾り付けた。

サイドの崩しから先制したG大阪だったが、32分にアクシデントが起こる。この日、右ウイングバックとして出場していた高尾が、相手のファールを受け負傷。プレー続行が不可能と判断され、黒川と交代しピッチを後にした。

高尾の負傷により前半から途中出場となった黒川。しかし、この交代がG大阪に追加点をもたらす。53分、札幌陣内のセンターサークル付近から倉田が左サイドを駆け上がる黒川へパスを送る。これを受けた黒川は、ボックス左手前からゴール前へクロスを上げる。これに反応したレアンドロ・ペレイラが豪快なヘディングシュートを放つと、一度はGK菅野に弾かれたもののこれを身体ごとゴールへ押し込みG大阪が追加点を奪った。

85分の時点でボール支配率が63%の札幌。ボールを握り、チャンスを作り続け、フィニッシュまで持っていけているものの、5枚の最終ラインに加えてGK東口が立ちはだかるG大阪ゴールを割ることができずに時間が経過していく。

札幌は最後まで攻め続けるも、最後までネットを揺らすことができずに試合終了。16本のシュートを放つもゴールを奪うことができず敗戦。一方、4試合ぶりのクリーンシートとなったG大阪は2連勝を飾り、得失点差により湘南、清水エスパルスを抜き順位を13位に浮上上させた。

北海道コンサドーレ札幌 0-2 ガンバ大阪

【G大阪】

矢島慎也(前29)

レアンドロ・ペレイラ(後8)

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