【G大阪】今季19得点で大久保に再び並んだ宇佐美貴史。岡崎慎司とアラウージョ越えまであと3得点 SOCCER DIGEST Web 9月27日(日)8時30分配信

「(自分の状態が)良い時は、良いシュートコースを選択できる」(宇佐美)。

 最後に会場を沸かせたのは、やはりエースの宇佐美だった。

4-2-3-1の左サイドハーフで先発すると、要所でボールを収めて攻撃の起点となり、柏の守備陣に脅威を与えた。阿部の2ゴールなどでG大阪がリードし、2-1で迎えた60分、パトリックの落としから狙いすましたグラウンダーのシュートをゴール右隅に流し込んだ。

「ポ ストら辺とは思っていた。ゴールのコースが見えるというか、人がいないところとゴールが重なる。人がごちゃごちゃといても、その隙間をばっと探す。ゴール と重なって、良いコースに行きそうなところを選択する。(自分の状態が)良い時は、良いコースを選択できる。そういうシーンをもっと増やしていきたい」

この一撃で宇佐美は今季19ゴール目。J1得点ランキングで大久保に再び並び、激しい得点王争いを演じている。もっとも、G大阪の攻撃が上手く回り始めたのも大きい。

「あの形(4-2-3-1)だと(前線の)誰でも点を取れる。基本的な立ち位置は決まっていても流動的に動いて、誰かが中に入ったら、他の誰かが外に動い たり、自由な動きがスムーズになってきた」と倉田が語れば、この日2ゴールの阿部も「前の選手の動きにメリハリが出てきた分、チームとして良い攻撃ができ ている」と証言する。

宇佐美自身も「もともと自分のプレースタイルは、サイドに張ってドリブルするだけではない。相手がどう守ってきても、プレーの幅を活かして対応したい」 と次なるゴールを見据える。J1通算得点ランキングでも宇佐美は40得点に到達し、42得点の岡崎慎司やアラウージョを視野に捉える。

30日にはアウェーでのACL準決勝第1戦・広州恒大戦が控えるなか、「良い状態で挑めると思う」(宇佐美)。アジア制覇に向けて、若きエースの活躍が不可欠だ。

現在40得点の宇佐美。岡崎やアラウージョ越えまであと2ゴール。

■2015年J1得点ランキング(※9月27日時点)
1位 19得点 大久保嘉人/川崎
1位 19得点 宇佐美貴史/G大阪
3位 16得点 ドウグラス/広島
4位 15得点 豊田陽平/鳥栖
5位 12得点 クリスティアーノ/柏

■J1通算得点ランキング(※9月27日時点。カッコ内は通算出場試合。所属は現所属or最終所属)
104位42得点(121試合) 岡崎慎司/清水
104位42得点(299試合) 矢野貴章/名古屋
104位42得点(62試合) アラウージョ/G大阪
104位42得点(208試合) 大島秀夫/北九州
111位41得点(265試合) 北澤 豪/東京V
112位40得点(139試合) 大迫勇也/鹿島
112位40得点(131試合) 小林 悠/川崎
112位40得点(62試合) バルデス/川崎
112位40得点(72試合) オリバ/清水
112位40得点(98試合) 宇佐美貴史/G大阪

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