G大阪が敗れ、ACL日本勢10年ぶりの全チーム決勝T逃す 三浦「立ち上がりの失点が難しくした」

◇アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ G大阪1ー2全北(2021年7月10日 タシケント)

日本勢10年ぶりの全チーム決勝トーナメント進出はかなわなかった。G大阪は全北(韓国)に1―2。1次リーグ敗退が決定した。主将のDF三浦弦太は「勝つしかなかったので全員で何がなんでも勝ちに行こうと思ったが、立ち上がりの失点が難しくした」と悔しさはにじませた。

三浦が振り返ったように前半6分にPKを取られ、いきなり失点。それでも後半8分、FWパトリックの豪快な同点弾で振り出しに戻し、その後は敵陣でボールを握る時間帯が続いた。だがスコアを引っ繰り返すまでには至らず。後半32分にタンピネス戦(シンガポール)で日本人史上最年少ハットトリックをした20歳MF川崎修平らを投入。三浦を最前線に配置して勝負を懸けたが、前掛かりになったスペースを突かれて決勝点を奪われた。

各組2位チームのうち上位3チームが1次リーグ突破できる今大会のレギュレーション。第3、4戦でチェンライ(タイ)と2戦連続ドローになり、絶体絶命の状況に追い込まれたものの、タンピネス戦で8―1と爆勝して首の皮一枚つながった。さらに名古屋(浦項と引き分け)、C大阪(傑志と引き分け)、川崎F(大邱に勝利)がG大阪の“ライバル”になる2位チームに勝利させず。Jクラブの援護射撃もあり、全北に勝利さえすれば決勝トーナメントに進出できていた。

「非常に日程がタフな中でチーム全員の力で戦えたのは収穫だけど、きわどい戦いで勝ちきれなかった。今後こういう試合に勝てるようにしたい」(三浦)。中2日の過密日程で全6試合をこなし、2勝3分け1敗。収穫も課題も、全ての経験をJ2降格圏19位と苦しむJ1リーグへとつげなければならない。

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