ロシアW杯戦士が2年ぶり代表復帰「昌子源とはこういうプレイヤーだというのを見せる」
2019年3月以来2年ぶりに日本代表に招集されたDF昌子源(G大阪)が1日、オンライン取材に応じ、「代表は皆が目指している場所。もう一度戻りたい気持ちでいた」と明るい表情で思いを語った。
久々の代表合流後は、予想外の出来事が待っていた。キリンチャレンジ杯のジャマイカ戦が中止になり、代わりにU-24日本代表と試合をすることになった。
それを聞いたのは前日(5月31日)の夕食中。しかし、「ジャマイカ戦を楽しみにしていたみなさんがいるのは承知しているが、別の楽しみができる」と言い、U-24日本代表との試合を歓迎する気持ちへすぐに切り替えた。
対戦するのが楽しみな選手は誰かと質問されると、ロシアW杯でCBのコンビを組んだDF吉田麻也、現在所属しているG大阪出身のMF堂安律、かつて所属していた鹿島のDF町田浩樹、FW上田綺世の名を挙げた。
A代表と年代別代表との試合となれば、負けたら何を言われるかわからないというプレッシャーもかかってくるだろう。しかし、昌子はさらりと言う。
「勝って当たり前というプレッシャーは代表にはつねにある。もしかしたらいつもより圧を感じるかもしれないけど、しっかりA代表として戦いたい」
5月16日のJ1第14節浦和戦で鼻骨を骨折した。オンライン取材の画面越しにもまだ腫れが残っている様子が見て取れたが、浦和戦後のFC東京戦、横浜FC戦にフェイスガードをつけてフル出場しており、プレーに支障はなさそうだ。
ベスト16入りした18年ロシアW杯では、DF槙野智章から開幕直前にポジションを奪い、レギュラーCBとして日本代表の躍進を支えた。初の8強入りを懸けたベルギー戦では、2-2で迎えた後半アディショナルタイムにカウンターを受けて失点して2-3で敗れ、芝生を叩きつけて悔しがった。その姿は今も多くのサッカーファンの記憶に残っている。 もちろん、昌子自身もその感情を忘れることはないだろう。
そのうえで、「ロシアのW杯を出たから次が保証されているわけではない。新たな気持ちで(今回の代表に)参加したい」と再スタートに意欲を見せている。
「自分の存在をもう一度代表の場で、皆の前で、しっかり見せる。昌子源とはこういうプレイヤーだというのを見せることが大事になってくる」。
まずはU-24との試合でリスタートの足掛かりをつかむつもりだ。