<サッカーACL>ガ大阪、片野坂ヘッドが指揮 準決第1戦 毎日新聞 9月25日(金)11時40分配信

サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で、ガ大阪が日本勢で唯一、4強入りした。チームとしてもベスト4は優勝した2008年以来、7年ぶり のこと。30日に敵地で行われる広州恒大(中国)との準決勝第1戦で指揮を執るのが、広島でJ1の2連覇、ガ大阪で年間3冠を経験した片野坂(かたのさ か)知宏ヘッドコーチだ。「長谷川(健太)監督と話し合い、状況に応じた采配をしていきたい」とイメージを膨らませる。

16日に大阪・万博記念競技場であった全北(韓国)との準々決勝第2戦。試合終了間際に劇的な決勝ゴールが生まれ、長谷川監督が思わずピッチに足を踏み入れて退席処分を受けた。このため、次戦に当たる準決勝第1戦で、片野坂ヘッドコーチが監督代行を務めることになった。

片野坂ヘッドコーチは現役時代、広島や柏でDFとして活躍。03年に現役を引退し、07年からガ大阪のコーチとして本格的に指導者の道を歩み始めた。10年に古巣・広島のコーチに就任し、12、13年のリーグ2連覇を経験した。

14年から現職。「広島にとっては、どんな選手や監督が引き抜かれるより、片野坂さんがいなくなる方が大きいのではないか」。コーチとしての確かな手腕から、ガ大阪内でこんな声が聞こえたほどだった。

国内タイトルが懸かる大事な試合を何度も経験してきた片野坂ヘッドコーチだが、「監督代行は初めて」だという。ベンチ入りできない長谷川監督を含めた コーチ陣と、試合状況に応じた交代やシステム変更などを話し合うなど、万全の準備を進めている。試合では、「選手が不安にならないよう、落ち着いてベンチ にいられるようにしたい」と平常心を心掛ける。

13年にACLを制したアジアの強豪・広州恒大との戦いについて、「試合を壊さないよう、第2戦につながるような結果にしていきたい」と語る片野坂ヘッドコーチ。長谷川監督が“復帰”する第2戦(10月21日・万博)に向け、良い状態でバトンを渡すつもりだ。

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