ガンバ大阪、監督解任は効果なし。スタジアムに響く選手の「口喧嘩」

対戦相手のFC東京にしても、前節の勝利でようやく泥沼の5連敗から脱したばかり。決して調子がいいとは言えない状態にあった。事実、立ち上がりに見せた迫力ある攻撃以外、それほど試合内容がよかったわけではない。

これから暑さが厳しくなる季節を迎え、G大阪には過酷な連戦が待っている。新型コロナウイルス感染症の影響により、延期されていた試合を一気にこなさなければならないうえ、AFCチャンピオンズリーグまで控えているからだ。

過酷な戦いを強いられることは、延期試合の日程が決まった時点で予想されていたとはいえ、その連戦開始を待つまでもなく、これほどの苦境に立たされると想像するのは難しかった。

振り返れば、今季Jリーグの開幕を告げるFUJI XEROX SUPER CUPでは、G大阪は川崎フロンターレと見応えのある打ち合いを演じた。結果的に2-3で敗れはしたが、昨季J1王者をあと一歩まで追い詰めた戦いは、打倒・川崎の期待が高まるものだった。

あれから、およそ3カ月。両者の明暗は残酷なまでにくっきりと分かれている。 「チームがバラバラになりかけている。何かを変えないとよくない状況だと改めて感じた」(小野瀬)

G大阪は、順位や得点数から想像する以上に、深刻な事態に陥っているのかもしれない。

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