G大阪が終了間際に引き分けに持ち込む! 松本は「2点目」奪えず、リーグ戦6試合未勝利 theWORLD(ザ・ワールド) 9月21日(月)15時15分配信

GK村山が好セーブ連発も勝ちきれず

20日、J1リーグ戦2ndステージ第11節、松本山雅FC対ガンバ大阪のゲームが、松本平広域公園総合球技場で開催された。

暫定ではあるものの、14位新潟、15位甲府に勝ち点7差をつけられている松本は、残留へもう星を落とせない状況にある。対する年間4位のG大阪は、前日 FC東京が横浜FMに敗戦したため、この試合に勝利すればチャンピオンシップ出場圏の3位に浮上する。両者にとって勝ち点3が重要な意味を持つ対戦となっ た。

試合前には17日に死去した「日本サッカーの父」、デットマール・クラマー氏へ黙祷が捧げられた。

立ち上がりから両者が激しく球際を争う展開、その中で早々に試合を動かしたのはホームの松本だった。7分、田中のクロスを受けたオビナが、巧みなトラップでDFの前に入り込むと、そのまま叩き込んで先制に成功した。

ビハインドを負ったG大阪は、短くパスを繋いでじっくりと相手ゴールに迫る。15分には阿部のクロスを赤嶺が頭で流すが、これは村山の好セーブに阻まれ た。さらに宇佐美のクロスを再び赤嶺がヘディングシュートをみせるが、枠を外してしまう。29分には、CKから宇佐美が狙い澄ましたシュートを放つが、ま たも村山が弾き出して同点ゴールを許さない。一方の松本は粘り強く守りながら、相手のパスワークの乱れを逃さずカウンターに繋げて追加点を狙う。33分に は、岩上のクロスをオビナが頭で合わせて惜しい場面をつくった。G大阪は43分、右サイドを抜け出した米倉からパスを受けた井手口がシュートを放つが枠を 捉えることができず、試合はそのまま松本のリードで折り返しを迎える。

後半に入ると、G大阪がテンポを上げて攻勢に出るが、最後のところで精度を欠いて攻めきれない場面が目立つ。60分にはパトリックを投入して打開を試みる が、状況を変えることができない。距離感を保ちながら伸縮する相手の守備陣の中に入り込めず、宇佐美がミドルシュートも枠を外れてしまう。松本はオビナを 軸に攻撃に出ると、好機つくるも課題である追加点を挙げられず、徐々に押し込まれる展開となる。

終盤に差し掛かると、攻め立てるG大阪に対して、松本はゴール前で決死の守備をみせる。87分には倉田のシュートのこぼれ球に藤春が反応して飛び込むが、 ここは村山がなんとか体を張って防いだ。しかし、このまま松本が1点を守りきるかと思われた後半アディショナルタイム、宇佐美にクロスを許すと、倉田に頭 で流し込まれ失点。反町監督の語る「2点目」を最後まで奪うことができず、惜しくも引き分けでリーグ戦6試合未勝利となった。

[メンバー]

松本山雅FC:村山智彦、田中隼磨、飯田真輝、酒井隆介、安藤淳、岩間雄大、岩上祐三、喜山康平、工藤浩平(→阿部吉朗 76)、キム・ボギョン(→岩沼俊介64)、オビナ

ガンバ大阪:東口順昭、藤春廣輝、丹羽大輝、金正也、米倉恒貴、遠藤保仁、阿部浩之(→パトリック60)、今野泰幸、井手口陽介(→倉田秋46)、赤嶺真吾(→大森晃太郎78)、宇佐美貴史

[スコア]

松本山雅FC1-1ガンバ大阪

[得点者]

松本山雅FC:オビナ(7)
ガンバ大阪:倉田秋(90+3)

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