「ヤットさんがいた時は…」 G大阪矢島慎也、歯車かみ合わない現状説明
ガンバ大阪のMF矢島慎也(27)が21日、オンライン取材に応じ、悩める胸中を明かした。
開幕から11戦を終えてわずか1勝、J2降格圏18位に低迷する現状に「選手は勝ちたいと思ってやっているし、難しい状況をどうにかしようと。当たり前だが、みんな思っていると思う。それが結果につながっていないので難しい」。最近6試合勝ちがなく、前々節で宮本恒靖前監督が事実上の解任となった。
今季序盤戦はけがもあった矢島は、ベンチ外が続いたが、現在7試合出場で最近2試合は連続フル出場中だ。2、3列目を任され、特に攻撃の起点にならなければいけない立場。サッカー脳が高い選手だけに、この取材でも言葉を1つ1つ選ぶ表情に、深刻なチーム状況が見え隠れしている。
「ヤットさんがいた時は、みんな言わなくても感じ合っていた。今は自分がやりたいようにやっている感じだと思うので、そこはチームとして崩す、というふうに変わってこないと点は生まれない」。昨秋にJ2ジュビロ磐田に期限付き移籍した大黒柱MF遠藤の名前を出しながら、歯車がかみ合わない現状を説明した。
22日はアウェーFC東京戦があり、背番号21は「(東京は)ここ数年は堅い守備で、前線に個の強い選手がいる。こちらが攻めている時のリスクマネジメントとか、他チームとやる時よりも、しっかりやっていないとやられちゃうなという印象がある」と警戒した。
今季は4月14日のアウェー、サガン鳥栖戦での1勝しかしていない。1カ月以上遠ざかった通算2勝目へ、矢島は責任感を背負ってピッチに立つ。