3失点完敗のG大阪新監督、状況打開への“力不足”を指摘 「質は足りなかった」

松波監督が初采配も、ホームの浦和戦に0-3敗戦「狙いとしては…」

ガンバ大阪は監督交代初戦になった16日の浦和レッズ戦を0-3で落とした。強化アカデミー部長と兼務する松波正信監督は、「相手に固められた時の動かすテンポ、入っていくタイミング、クロスの質は足りなかった」と振り返っている。

G大阪は14日に宮本恒靖監督との契約を解除したことを発表。後任は改めて発表するとして、当面は松波監督が強化アカデミー部長と兼務するとした初戦だった。実際に「準備の少ない中で選手たちは前向きに取り組んでくれた。少し前にかかる守備や攻撃は出ていたと思う」と話したように、立ち上がりにはモチベーションの変化にも起因したかのような勢いはあった。

しかし、「奪われ方、戻すスピードなどが少し足りなかった」と話すように、状況を観察していたような浦和からサイドを突かれ始めると、前半だけでサイドを起点にしたクロスから3失点。両サイドともに失点に絡み、3点目の場面ではDF昌子源の個人的なプレーのミスもあった。

後半はボール保持率を高めたものの、松波監督は「(浦和の)FWと中盤の間が空く傾向があったので、そこで引き出せる選手を置いて、そこから寄せた中でワイドの崩しも考えた。(攻撃の)人数は少し掛けられるようになったが、固められた時の動かすテンポ、入っていくタイミング、クロスの質は足りなかった。良い形で奪って速く攻める形が少なかった。そういう形にならなかったのは、狙いとしてはできなかった」と振り返った。

クラブ生え抜きで、現役時代にはワールドカップ(W杯)で日本代表の主将も務めた宮本前監督の解任を決断して臨んだ試合だったが、これまでのリーグ戦10試合でわずか3得点、流れの中からは1ゴールのみという状況の改善は、ショック療法のみでは難しかったようだ。

後半から出場したFW塚元大は「ボールを持った選手に対して周りが止まっている場面もある。個人でクロスという場面も多い」と、連動性の欠如を感じたと話す。精神的なアプローチだけでなく、チームの機能性を高めることが状況の改善に必要なことが浮き彫りになった。

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