G大阪、格下の松本にドロー…CS出場圏内の年間順位3位浮上失敗 サンケイスポーツ 9月21日(月)7時0分配信

明治安田J1第2ステージ第11節最終日(20日、松本1-1G大阪、松本)G大阪は敵地で松本と1-1で引き分けた。勝てば年間順位でチャンピオンシッ プ(CS)出場圏内の3位浮上の可能性もあったが、降格圏に沈む相手に痛いドロー。日本代表FW宇佐美貴史(23)は不発に終わり得点ランクトップの奪取 を逃したが、後半ロスタイムにMF倉田秋(26)の同点弾をアシストして意地を見せた。柏は山形と0-0で引き分けた。

ゴールが遠かった。宇佐美のシュートは枠をとらえきれず、最後の最後に同点弾を演出することで精いっぱい。ガンバが降格圏に沈む松本を相手に薄氷ドローで、年間3位浮上に失敗した。

「もう少しゼロ(無失点)の時間が長く続いていたら違ったと思う。相手に守るモチベーションを与えてしまった。難しい試合にしてしまったのは自分たち」

立ち上がり、いきなり落とし穴にはまった。前半7分にカウンターから失点。この1点が重くのしかかった。ただでさえ厚い松本の守備がさらに厳しくなり、 何度もはね返された。宇佐美は後半35分に約30メートルからロングシュートを狙ったが、ゴール上に外れていった。6本ものシュートはすべて空砲に終わっ た。

意地をみせたのは後半ロスタイムの48分。左サイドから中に切れ込むとファーサイドへ右足クロス。これがMF倉田の頭にピタリと合い、ようやくネットを揺らした。

「何人か(マークが)アバウトになっていた選手もいたから、あの辺に蹴れば何かが起こると思っていた」

16日のACL準々決勝第2戦・全北(韓国)戦に続くロスタイム弾に「崩して取るのがベストだけど、気持ちが乗り移ったようなゴールも大事」と安堵。なんとか勝ち点1を拾った。

勝てば得失点差でFC東京を上回りCS出場圏の3位浮上のチャンスもあったが、みすみす逃した。不発の宇佐美は4月から守ってきた得点ランキングトップ の座をFW大久保(川崎)に譲ったままに。それでも「得点王どうこうのためにやっているわけではないので。ただ自分がそうなればチームも上にいけると思っ てる。最終的に1番上にいればいい」と強気な言葉を並べた。リーグ戦は残り6試合、連続3冠+アジア制覇という偉業達成へ、ここが正念場だ。

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