【記者の目】G大阪の「攻めてナンボ」の風潮が宮本監督が目指す手堅い戦い狂わせた

G大阪は14日、宮本恒靖監督(44)の解任を発表した。開幕から10試合を終え、1勝4分け5敗の18位と低迷。新型コロナウイルスの集団感染もあって出遅れたとはいえ、得点数はわずか3と深刻な得点力不足に陥っていた。後任は松波正信強化アカデミー部長(46)が暫定的に監督を務め、新監督の選定を急ぐ。

伝統的に攻撃的スタイルを掲げるG大阪にとって、“得点力不足”という事実は受け入れがたかった。今季10試合で3得点。宮本監督も「ここまでは想像できなかった」と話したゴール欠乏症が、クラブが早期決断を下した最大の材料だ。

昨季、宮本監督は堅守を武器に2位と結果を残した。しかし得点数はリーグ7位(46点)に終わり、クラブは得点力アップへ昨季広島で15得点のFWレアンドロ・ペレイラらを補強。宮本監督も今季はボールを動かし、主導権を握るスタイルへとかじを切ったが、攻撃の構築は進まなかった。

現役時代はクレバーなDFとして活躍した宮本監督は、守備にこだわり「3―2で勝つより、1―0で勝ちたい」というタイプだ。しかしG大阪には「攻めてナンボ」というような風潮がある。宮本監督が攻撃的な色を出そうと必死にもがいたことが、本来の手堅い戦いにも狂いを生じさせ、今回の解任劇につながったとみる。

リンク元

Share Button