【昌子源インタビュー】得点力不足、コンディション、新システム……ガンバ大阪の現状と課題

前線の選手が感じているプレッシャーを少なくしたい

日本らしくない雰囲気が出る対戦

――ここからは5月16日に行われる第20節浦和レッズ戦について伺います。まずはレッズに対してどのような印象を持っていますか?

「僕はやっぱり(興梠)慎三君かな。鹿島時代、紅白戦で興梠・大迫(勇也)の2トップにチンチンにされましたね。特に慎三君なんて『どうやったらこんな人止められるの』と思うくらい。プロに入って最初に衝撃を受けた選手だったので。特別意識する存在ではありますね」

――レッズ攻撃陣は興梠選手の他にも、新外国人FWキャスパー・ユンカー選手がJリーグデビュー早々にゴールを決めるなどしていますが、どのように抑えようと考えていますか?

「今の段階ではどう抑えたいかというのはあまり考えていなくて。ユンカー選手の情報も少ないので、試合をやりながら相手の特徴を見て、自分の感覚で(対応を)変えていく。徳島で素晴らしい結果を出した(リカルド・ロドリゲス)監督に変わって、昨年とは違うレッズになっていると思うので、どう抑えるかというよりは、まずは強い気持ちをもって試合に向かいたいなと思っています」

――ガンバとレッズ、両クラブの対戦は一時期「ナショナルダービー」と称されるなど、ライバル関係にありました。昌子選手にとって鹿島アントラーズ所属時代の同カードも重要な一戦だったと思います。

「お互い(クラブカラーが)赤というのもありましたし、レッズ戦は鹿島でもナショナルダービーのような言われ方をしていました。両クラブともサポーターが素晴らしく熱いですし、カシマスタジアムも埼玉スタジアムもサッカー専用なので、日本らしくない雰囲気が出る対戦だったのは覚えています」

――残念ながら今週末のレッズ戦は新型コロナウイルスの影響で無観客試合になりますが、同様に無観客試合だった第13節川崎フロンターレ戦では昌子選手が無人の客席に手を振るシーンが話題になりました。

「試合後、妻に聞きました。まさかカメラに抜かれるとは思ってなかったんですけど。恥ずかしいなぁ(笑)。今から(ウォーミング)アップという時にチームをリラックスさせようというか。実際、みんな笑っていたし、そういう意味も込めてちょっとやったという感じで……もうやらないです(苦笑)」

――“ライバル対決”という観点では、昌子選手はトゥールーズ時代にFCジロンダン・ボルドーとの「ガロンヌ・ダービー」を経験されています。Jリーグのライバル対戦と比較して雰囲気は違うものですか?

「ボルドー戦は確かにちょっと雰囲気が違いましたね。発煙筒の量や、フランス語で何を言っているのかはいまいちわからないですけど、観客が明らかに威圧しているのは感じました。あと、フランスで有名なのはパリ(PSG)とマルセイユの対戦ですよね。フランスではファン同士が殴り合って警察沙汰というのはニュースにもよくなっていたので。命の危機まではいかないけど、一瞬『ゾッ』とするのはありましたね」

――では、最後にレッズ戦に向けての意気込みをお願いします。

「どの試合も大事ですが、ガンバの歴史的にレッズとはライバル関係があったと聞いていますし、負けられない一戦です。残念ながら無観客開催になりますが、テレビの前のガンバサポーターに勝利する姿をお見せしたいと思っています」

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