【超テクJ動画】GK東口順昭が驚愕プレー! 1点ビハインドで見せたロングミドルシュート!
■5月12日/J1第20節 ガンバ大阪1―2サンフレッチェ広島(パナスタ)
ホーム広島戦で、ガンバ大阪のGK東口順昭が魅せた!
それは、後半のアディショナルタイムに入った直後のことだ。この時点でガンバ大阪はサンフレッチェ広島に1点のビハインド。1-2でロスタイムが4分という状況だった。ガンバ大阪が右コーナーキックをゲットし、追いつくためにも選手が広島ゴール前に上がる。しかしボールははね返されて、ハーフウェーラインまで転がっていった。そこで回収したのが、最後方にいた東口だ。
守護神は右足でボールをトラップすると、前線へフィードを送ろうとする。そのフィードから攻撃に転じようと青黒のユニフォームはそれぞれポジションを取る。当然、広島の選手はそれに備える。
しかし広島が守備に重きを置いてなかなかプレスに来ないと分かるや、東口はボールを少しずつ前進させる。目の前にはスペースができる。ここでやっとアウェイチームの選手2人がプレッシャーをかけに来る。この瞬間、東口は思い切ってミドルシュートを撃ったのだ。ゴールまでは距離があるが、キック力には定評がある東口にとってはなんでもない距離だ。ボールは強烈な勢いでゴールへと向かっていった。
■コーナーキックにも攻め上がる!
結局ボールは枠を外れて上に飛んだものの、“GKはシュートを撃たない”というイメージを逆手に利用した、東口のサプライズプレーだった。東口は前節・川崎フロンターレ戦でも、2点を追いかける終盤に得たコーナーキックの際にゴール前に上がって得点を狙っている。まさかで降格圏に低迷する今季のガンバ大阪の中で、前への気持ちを全面に出している選手だ。
東口は今季も好セーブを連発しているほか、最後方から的確なコーチングでチームを支えている。ポジショニングはもちろん、相手選手の動きを言葉で伝えるなど、なくてはならない存在だ。
ガンバ大阪はこのまま広島に負けて、勝ち点を積み上げることができなかった。10試合を終えて1勝4分5敗と厳しい状況にある。とはいえ、東口の渾身のプレーはチームに勇気を与えるものだった。