G大阪、川崎に公式戦5連敗“急造サイドバック”が川崎MF三笘薫の餌食に

◆明治安田生命J1リーグ第13節 G大阪0―2川崎(8日・パナスタ)

G大阪が川崎に公式戦5連敗を喫した。

堅守からのカウンターを入念に準備し、今季無敗で首位を独走する川崎に挑んだ。試合序盤から押し込まれたが、DF昌子が「ある程度、想定内でした」と語ったように、中央を固めた守備とGK東口の好守で耐え、カウンターでチャンスもつくった。しかし前半41分、攻めに出たところを逆に川崎のカウンターを受けて失点。もろくも試合のプランは崩れた。

この日は右サイドバック(SB)で、本来はセンターバックの新人DF佐藤が先発。宮本恒靖監督(44)は「すべてをお話しはできませんけれど、スクランブルなところもあります」と語ったように、同ポジションに負傷者が出たことで対人の強さが武器の佐藤を起用した。しかし川崎MF長谷川のドリブルに苦しめられ、右サイドから何度もピンチに。さらに川崎は後半、勝負どころで長谷川に代え三笘を投入。同31分、三笘に佐藤が振り切られ、追加点を奪われた。細かいタッチの長谷川から、伸びのあるスピードの三笘というふたりのドリブラーの緩急で、“急造SB”が狙い撃ちされた。

宮本監督は守備の問題より「数は多くはなかったが、シュートチャンスを迎える中で枠に飛ばせていれば」と無得点に終わった攻撃面を課題に挙げた。この試合では今季目指すボールを保持率を高めて攻めるスタイルを“封印”し、割り切ったカウンターにかけたが、結果にはつながらず。新型コロナの集団感染もあって出遅れ、試合消化は少ないとはいえ、ここまでわずか1勝で18位。9試合でわずか2得点という深刻な得点力不足にも、光が見えてこない。昨季2位で今季はタイトルを目標に掲げるG大阪が、もがき、苦しんでいる。

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