G大阪が3戦連続ホームで0点 後半21分、宇佐美決定機外す

明治安田生命Jリーグ」でG大阪は首位の川崎に0-2で敗戦。今季ホームのリーグ戦では3戦連続無得点となった。決定力不足が解消されず、J2降格圏から抜け出せない。一方、川崎は開幕15戦無敗。昨季から続く負けなしをクラブ新記録の20試合とした。

左足で放った一撃も、立ちはだかるGKに右足で防がれた。後半21分の数少ないシュートチャンスを逃し、G大阪のFW宇佐美が頭を抱える。ホームでは今季3試合連続でネットを揺らせず。宮本監督は川崎の強さをたたえた。

「コンビネーションや仕掛け、いろんな部分で自信を持っていると感じたし、隙を与えない厳しい守備の部分でも強さを感じました」

中盤の選手のラインを下げ、ボールは相手に渡して守備に徹した。それでも、ボールを持って攻勢に出た隙を突かれ、速攻から右サイドを2度突破されて2失点。放ったシュートは6本のみで、パスで崩した場面も数えるほど。指揮官は「シュートを迎える中で、枠に飛ばすところがあれば」と言うしかなかった。

緊急事態宣言の発令を受け、今季初めてホームで無観客試合を戦った。無人のバックスタンドには、ビニールなどでベンチを覆って「TOGETHER as ONE」の文字。試合前のアップでピッチに入ったDF昌子は無人のスタンドをひとり見渡し、手を振り、拍手を送った。

この日、ホーム戦は5月末まで無観客が延長されることが決定し、パナスタに来られないサポーターのためにも勝ちたかった。しかし、この試合でJ120戦連続無敗とした王者川崎の壁は高かった。これでリーグ戦は9試合を戦い、1勝で2得点。3月に選手ら8人が新型コロナに感染し、出遅れて試合数が少ないとはいえ、18位と厳しい戦いを強いられている。

「相手陣内に入ってからのボールの動かしかたは、もう少し落ち着ければよかった」

指揮官が改善点を口にした。4チームが降格する今季のリーグ戦。出遅れたというだけで済まされない差がつく前に、試合の主導権を握って戦いに行く姿勢でチームを奮い立たせたい。

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