【プレビュー】これ以上、王者の独走は許せない。G大阪は首位・川崎Fを止められるか|Jリーグ

【国内サッカー・プレビュー】8日と9日に明治安田生命J1リーグ第13節の10試合が開催される。注目は8日、18:00キックオフのガンバ大阪と川崎フロンターレの一戦だ。昨季の1位、2位対決から目が離せない。

昨季、優勝争いを演じた両者がパナソニックスタジアム吹田で今季初の顔合わせを迎える。

新型コロナウイルスの影響で消化試合が少ないとはいえ、ここまでわずか1勝で降格圏の18位に沈んでいることはガンバ大阪にとって不本意なことである。4月14日の第18節・サガン鳥栖戦で勝利したことで勢いに乗っていくと思われたが、その後は2分1敗と足踏み。思い通りに勝点は積み上げられていないのが現状だ。

課題は明白で得点の少なさ。ここまで8試合を終え、2得点はリーグ最少。前節の大阪ダービーでのFWパトリックのゴールはPKであり、流れの中からは鳥栖戦でのFW宇佐美貴史のゴールしか生まれていない。タレントは多く揃う中でまだ組み合わせや形の最適解を見つけられていないことが深刻なゴール欠乏症を招いてしまっている。

首位を独走する川崎フロンターレをホームに迎えて戦う今節、まずは守備から入ることが大前提ではあるが、GK東口順昭、DF三浦弦太、DF昌子源を中心としたゴール前は堅さが保証されているだけにゴールを奪うことにフォーカスして勝利につなげたい。 対して川崎Fは盤石の強さを見せつけている。

4月29日と5月4日に組まれた名古屋グランパスとの首位攻防2連戦では連勝。それまでリーグ最少失点であった相手から2試合合計7ゴールを奪うなど、周囲の予想をはるかに上回る強さを見せつけた。これで2位とは勝点9差。まさに独走状態に突入した。

そんな王者からは気を緩める雰囲気は一切伝わってこない。今節もフルスロットルで敵地に乗り込んでくることだろう。すでに2ケタゴールに王手をかけているFWレアンドロ・ダミアンを最前線に置いた攻撃陣の破壊力は抜群。青黒が誇る鉄壁の守備陣をどう切り崩しにかかるか楽しみである。

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