「チャンスに変えよう」G大阪・宮本監督、休止期間明けのリスタートダッシュに手応えあり!
各チームの戦い方や狙いを「掴む機会だった」
ガンバ大阪の宮本恒靖監督は4月2日、オンライン取材に応じ、リーグ戦復帰までの道程を語った。
「公式戦は、今年2試合ありましたが、間があいてシーズンの最初を迎えるような感覚です」
G大阪は、2月20日の富士ゼロックス・スーパーカップの川崎フロンターレ戦(2-3)、同27日のJ1リーグ開幕・ヴィッセル神戸戦(0-1)の2試合を終えた後、新型コロナウイルス感染症で8名(選手6名・チームスタッフ2名)が陽性判定を受けたことで、3月9日から22日までの約2週間、トップチームの活動を休止していた。
23日の活動再開後の様子について指揮官は「選手は自宅でのトレーニングが長かったせいか、グラウンドでプレーする際のフレッシュな気持ちがあって、コンディション面で難しい状態にあるようには見えない」と手応えを語った。
さらに、レアンドロ・ペレイラやチアゴ・アウベスといった今季新加入選手たちもコンディションを上げ、チームにもフィット。コロナで陽性判定を受けた選手、スタッフも順次チームに合流し、「小さな怪我を抱えている選手もいますが、だいたい戻ってきている」という。
その一方で、3月中に予定されていた公式戦6試合が行なえなかったため、現在勝点0で19位となっている。ともにACLへ参加する、川崎フロンターレ(6勝1分)、名古屋グランパス(6戦全勝)は無敗をキープし、大阪を拠点とするセレッソ大阪も4勝1分2敗で4位につけるなど、ライバルチームは好調を維持している。
活動休止期間は宮本監督は「掴む機会だった」と語り、リーグ戦の他クラブの試合を分析し、今年のそれぞれのチームの試合の運び方や対戦相手の戦い方を研究。また、「Zoomでのミーティングのなかでトレーニング映像を見返して、それが練習再開されたときにスムーズに反映された」という利点もあったという。
「ある程度できるとは思っていますが、実戦では練習とは違う部分もある。明日やってみないと分からないところもある」と35日ぶりに行なわれる公式戦への意気込みを語った。
今シーズンリスタートを切るG大阪は、昨季のJ1リーグで中盤戦以降に12戦負け知らず(10勝2分)で猛追を見せた再現を果たせるか。
宮本監督は「選手にはピンチなのかもしれないが、チャンスに変えようという言葉を投げかけながら、積極的に練習にも取り組んだ」と休止期間を糧に巻き返しを図る。