W杯2次予選で日本代表に呼ばれる国内組「オーバー24」は誰か?

3月30日にワールドカップ2次予選のモンゴル戦を控える森保ジャパン。25日に予定されていたミャンマー戦は延期となったが、実現すれば昨年11月以来(オーストリアでのメキシコ戦)、日本国内では実に2019年11月19日のベネズエラ戦以来の日本代表戦になる。

ここで試してみたいのが、堅守名古屋が誇る左サイドバックの吉田豊(31歳)だ。2008年にヴァンフォーレ甲府でデビューして以来、清水、サガン鳥栖、そして現在の名古屋で年々進化を遂げる吉田は、小柄ながらデュエルに強く、ハイレベルな守備が自慢。また、機を逃さない攻撃参加とクロス供給にも定評があり、これまで代表経験がなかったことが不思議なほど。国内組だけで編成される可能性が高い今回は、絶好のチャンスだ。

一方、ボランチは激戦区だ。まず、過去の招集経験などから可能性が高いと予想されるのは、井手口陽介(G大阪/24歳)、山口蛍(ヴィッセル神戸/30歳)、三竿健斗(鹿島/24歳)の3人。国内のボランチを見渡しても、この3人の招集に疑問の余地はないだろう。もちろん、ケガさえなければ川崎の大島僚太(28歳)もここに加わったはず。

そこで、大島の穴を埋める候補として浮上するのが、名古屋の稲垣祥(29歳)だ。稲垣は昨年加入初年度でスタメンを確保すると、コロナ禍による超過密日程にもかかわらず、運動量を要求されるボランチでリーグ戦全34試合に出場。守備では米本拓司(30歳)とのコンビで攻撃の芽を摘み、チャンスと見れば攻撃にも参加する黒子タイプだ。甲府、広島を経て、新天地でも着々と進化を遂げているだけに、招集する価値は十分にある。

そのほかでは、扇原貴宏(横浜FM/29歳)、原川力(C大阪/27歳)らも招集候補だろう。

2列目右ウイングのポジションでは、昨季C大阪でブレイクした坂元達裕(24歳)が鉄板だ。年齢的には東京五輪対象を外れるものの、まだ伸び盛りの有望株で、切れ味鋭いドリブルが魅力。森保監督もC大阪戦の視察をしており、招集は濃厚と見られる。

その他の候補としては、右サイドバックやウイングバックもこなせるハードワーカーの小野瀬康介(G大阪/27歳)が挙げられるが、やはり王者川崎の攻撃の中心であるベテラン家長昭博(34歳)を無視することはできない。年齢を考えると森保監督が招集する可能性は高くないが、今最も旬なアタッカーであることは間違いなく、モンゴル相手に攻撃のアクセントとなることは確実だ。

左サイドでは、冒頭のベネズエラ戦で代表デビューした古橋亨梧(神戸/26歳)、代表経験豊富な宇佐美貴史(G大阪/28歳)の招集が有力。それ以外では、浦和で成長中の汰木康也(25歳)、ポリバレントな東慶悟(FC東京/30歳)あたりも招集に値する戦力だ。

1トップ下で有力視されるのは、C大阪でトップフォームを維持する清武弘嗣(31歳)の代表復帰と、進境著しい柏レイソルの江坂任(28歳)の代表デビューだ。とくに江坂はオルンガとのコンビでさらにプレーの幅を広げた印象で、好不調の波が少ない点が魅力のひとつ。パスセンス、得点感覚も十分で、森保監督のリストに名前があるはずだ。

そのほかでは、フリーキックという貴重な武器を持ち、ベルギーリーグも経験した横浜FMの天野純(29歳)も招集候補。仮に今回出場すれば、森保ジャパンの初陣となった2018年9月のコスタリカ戦以来、自身2キャップ目となる。

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1トップは、森保ジャパン経験者の永井謙佑(FC東京/32歳)と小林悠(川崎/33歳)のベテランふたりと、2019年11月に招集されたオナイウ阿道(横浜FM/25歳)が有力候補。また、JFLから各カテゴリーを経験してJ1神戸まで上り詰めた藤本憲明(31歳)も面白い存在で、仮に藤本が代表デビューを飾れば、日本の多くのサッカー選手の希望の星となることは間違いないだろう。

果たして、森保監督はどのようなA代表メンバーを編成するのか。特別な状況下で行なわれる日本代表戦だけに、いつもとは違った顔ぶれが見たいものである。

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