【ガンバ大阪の開幕戦・予想布陣】新機軸の「4-3-3」で攻撃に厚み。注目は左ウイング、宇佐美の復帰はあるか…
“ポスト遠藤保仁”に期待感
[J1リーグ開幕節]神戸-G大阪/2月27日(土)/17:00/ノエビアスタジアム神戸
期限付き移籍していたサンフレッチェ広島で、昨季J1で3位の記録となる15得点を挙げたレアンドロ・ペレイラ、現役韓国代表のチュ・セジョン、そして強烈な左足とドリブル突破力を誇るチアゴ・アウベス。強力な新外国人を獲得したのに加え、横浜FCに武者修行へ出ていた東京五輪世代の一美和成も帰還した。
昨季リーグ2位の原動力となった粘り強い守備をベースに攻撃陣に厚みを加えた今季は、4-3-3システムにトライ。プレシーズンから『得点力』向上にこだわって準備をしてきた。
すでに20日に川崎フロンターレとのゼロックス・スーパーカップで公式戦を消化。2-3と惜敗したが、昨季の3試合すべてで無得点に抑えられた相手に対し、2ゴールを奪えたのは沖縄キャンプから取り組んできたことの成果が少し表れた結果だろう。そのなかで迎えるリーグ開幕・ヴィッセル神戸戦。若干のメンバー変更はあるかもしれないが、基本の4-3-3に変わりはなさそうだ。
GKは東口順昭。川崎戦でも3度のビッグセーブを披露するなど今季も盤石だ。4枚のディフェンスラインでは、左サイドバックの藤春広輝、センターバックの三浦弦太も不動。変更があるとすれば右サイドバックともう1枚のCBか。ゼロックス杯での右SBは小野瀬康介だったが、昨年の神戸戦でプロ初アシストをマークした“縁起の良さ”を買って高尾瑠がスタメンに名を連ねる可能性もある。CBは菅沼駿哉が最有力も、右足首手術から復帰途上の昌子源、もしくは韓国代表のキム・ヨングォンがエントリーされるかもしれない。
中盤の3枚はアンカーに大卒2年目の山本悠樹。川崎と接戦を演じる原動力となった“ポスト遠藤保仁”には大きな期待が掛かる。そして2枚のインサイドハーフは井手口陽介が“鉄板”として、もう1枚は倉田秋かそれともMF矢島慎也か。チュ・セジョンも含めて様々な組み合わせができるのも強みだ。
3トップの真ん中はパトリックが濃厚。レアンドロ・ペレイラはゼロックス杯で才能の片鱗は示したものの、まだ合流して2週間ほどしか経っておらず、限定的な起用になるだろう。右ウイングは小野瀬か。神戸の酒井高徳との“デュエル”は見応えがあるはずだ。
そして最も注目したいのが左ウイングだ。試合前日のオンライン会見で宮本恒靖監督は、沖縄キャンプ中に膝を痛めた宇佐美貴史の復帰を示唆。「(宇佐美)本人は最初から…とファイティングポーズを取っている」と口にする。ゼロックス杯でスタメン出場した川崎修平か、公式戦13試合13得点を挙げている“神戸キラー”のエースか。インサイドハーフの組み合わせ次第では倉田が左ウイングで起用される可能性もあるが、指揮官がどのような形で宇佐美をピッチに送り出すのか見物である。