多彩な攻撃カードで流れを引き寄せる!【J1プレビュー】神戸―G大阪
J1リーグ第1節 ヴィッセル神戸ーガンバ大阪 2月27日(土)|17:00 ノエビアスタジアム神戸
G大阪にとってリーグ2位、天皇杯準優勝という昨季の悔しさを払拭する新シーズンの相手は神戸。敵地に乗り込んでの一戦となる。
神戸としては三浦体制2年目を迎え、組織的に戦う姿勢を見せたいところ。
両チームにとって、“ボールを握る”ことが一つのテーマであるだけに、中盤での攻防が試合の行方を握る。神戸はイニエスタが不在のため、山口とサンペールがリズムを作り、井上がいかに変化を付けられるか。G大阪としては、アンカーに入る山本が、ゲームをコントロールしつついかにさばけるかに注目したい。
また、G大阪は攻撃陣の層が厚いため、交代カードをうまく使って試合の流れを引き寄せることができるはず。多彩なガンバ攻撃陣を神戸がうまく対処できるか、守備面での柔軟性も求められる。
■ヴィッセル神戸
1位 勝ち点0 0勝0分0敗 0得点0失点 得失点差0
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L●0-1 FC東京(A)
L●0-1 浦和(H)
L●0-2 湘南(H)
L●0-1 G大阪(A)
L●1-2 横浜FC(A)
【通算対戦成績】
H 26試合・ 7勝 6分13敗
A 27試合・ 8勝 6分13敗
計 53試合・15勝12分26敗
【直近対戦成績】
2020年11月11日 J1第32節 ●0-1(A)
2020年 7月26日 J1第 7節 ●0-2(H)
2019年 8月 2日 J1第21節 △2-2(H)
2019年 3月30日 J1第 5節 ○4-3(A)
2018年 9月15日 J1第26節 ●1-2(H)
【今節のみどころ】
三浦体制2年目のシーズンが始まる。三浦淳寛監督は昨季途中で就任しただけに、シーズン前のキャンプで落とし込みをすることができる今季は、言い訳ができないシーズンとなる。
ここまで神戸は練習を非公開にしてきたため、仕上がり状況などベールに包まれた部分が多い。そのため、システムやメンバー構成など、どのような形にするのか掴みづらい。すでに富士ゼロックス・スーパーカップを戦ったG大阪とは、その点でアドバンテージになるはずだ。
一方で、アンドレス・イニエスタは欠場し、新しく獲得したFWリンコンもまだ合流できておらず、戦力的な積み上げという意味では、やや心もとない部分もある。ただし、東京Vから完全移籍した井上潮音、福岡へのレンタルから復帰した増山朝陽は、どちらも個人の力がある選手だけに、ある程度時間をかけてチームの軸になっていくことが期待される。
■ガンバ大阪
1位 勝ち点0 0勝0分0敗 0得点0失点 得失点差0
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
ス●2-3 川崎(A)
天●0-1 川崎(A)
天○2-0 徳島(H)
L●0-2 清水(H)
L○2-0 横浜FC(A)
【通算対戦成績】
H 27試合・13勝 6分 8敗
A 26試合・13勝 6分 7敗
計 53試合・26勝12分15敗
【直近対戦成績】
2020年11月11日 J1第32節 ○1-0(H)
2020年 7月26日 J1第 7節 ○2-0(A)
2019年 8月 2日 J1第21節 △2-2(A)
2019年 3月30日 J1第 5節 ●3-4(H)
2018年 9月15日 J1第26節 ○2-1(A)
【今節のみどころ】
富士ゼロックス・スーパーカップで一足先に2021シーズンの戦い方を披露したG大阪。昨季に主に用いた4-4-2ではなく、4-3-3を使用。王者・川崎を相手にボールを握ろうとする姿勢を何度も見せ、2点差から追いつくところまで持っていくことに成功した。
今節も4-3-3を採用するが、メンバーはやや変わりそうだ。右サイドバックには、ゼロックスで先発した小野瀬ではなく、高尾が入りそう。また、負傷の影響でチーム合流が遅れていた昌子は、開幕戦で先発する可能性もあるが、ゼロックス同様に菅沼の起用も考えられる。
また、ひざの負傷でゼロックスではメンバー外になっていた宇佐美が、開幕戦では出場する状態にあり、途中から出てくる可能性が高い。前線の新外国人も同様に途中出場となりそう。
レアンドロ・ペレイラ、チアゴ・アウベス、宇佐美、小野瀬と攻撃的な選手をどのタイミングで投入するかが、ゲームを握るカギとなりそう。優勝に向けて、宇佐美の技術&アイデアにあふれたプレーは大きな武器となるだけに、ぜひ期待したい。