【開幕特集】郷家友太がG大阪の“強烈コンビ”を警戒…鉄壁の神戸を見せられるか?/インタビュー後編
2018年のプロ入りからヴィッセル神戸で成長を続けるMF郷家友太。「二桁を取る選手になりたい」と意気込む新シーズン、27日の明治安田生命J1リーグ開幕節では昨季2位のガンバ大阪と激突するが、チームとしてはどのような戦いが肝要になると考えているのだろうか。
Goalでは、スポーツ配信チャンネルDAZN(ダゾーン)とパートナーメディアによる「DAZN Jリーグ推進委員会」の開幕特別企画として、郷家に話を聞いた。
失点しないことが第一
――Jリーグで結果を出すという意味で、まず大事な開幕戦があります。相手のガンバ大阪にはどういう印象がありますか。
「パスを回すのがうまいな」という印象と、前線にすごく良い選手とパワーのある選手がいるという印象ですね。
――どういうところ突いていけばいいか、イメージもありますか?
やっぱりボランチやセンターバックの間で受けて、そこからサイドに散らしてチャンスメイクする、もしくはターンしてそのままシュートを打つ。あるいは相手のボランチを引き付けておいて、空いたスペースを使うというイメージはあります。これはガンバ大阪相手だからではなく、これから一年を通して、プレースタイルとしてやっていけたらと思う部分です。
――相手のビルドアップに対するプレスという点ではどうでしょう。
プレスに行くところもそうですが、取れない時もあるかもしれないので、まずは決定的な縦パスを入れさせないところがポイントになってくると思います。失点しないことが第一。後ろで回させている分には問題ないので、しっかり全員で連動して、自分たちの前でボールを回させたいというのはありますね。
――G大阪戦で自分以外にキーマンを挙げるとすれば、誰になりますか?
山川(哲史)選手ですかね。去年から大卒で神戸に入ってきたんですけど、ACL前まであまり出場機会がなかったんです。でも、試合に出てみたら普通にやってくれましたよね。本職のセンターバックではないポジションでのプレーでしたけど、練習を見ていても日に日にサイドバックっぽくなっていって。この一年があったら、きっとすごい選手になると一緒にやりながら思っています。
――山川選手はセンターバックのイメージしかなかったです(笑)。
そうですよね(笑)。本人も多分センターバックとしてプロ入りしたと思いますし、最初はサイドバックのポジショニングとか分かってなかったと思うんです。でもやっていくうちにどんどん良くなって、ACLも経験しながら自信も付けているのを感じています。
――G大阪も以前の彼のイメージでいると痛い目にあいますか?
もしかしたら点取っちゃうかもしれないですよ。
宇佐美貴史とパトリックを警戒
――チーム全体として今季新しくトライしていて、ファンの皆さんに注目してもらいたいポイントはありますか。
去年すごく課題が残ったのは59失点というところでした。そこはチーム全員がすごく反省した部分です。簡単に失点したら、勝てる試合も勝てない。本当に失点のところはみんな敏感になっていて、練習に取り組んでいます。
――では今年は鉄壁の神戸が見られる?
見せたいです。僕も自分を(ボールが)超えたら、しっかり戻るというベースのところが絶対に大事だと思ってやっています。去年はラスト15分のところでみんな足が止まったり、頭の回転のスピードが落ちたりしてしまいました。そこで簡単なミスが出て、しなくてよい失点をしていたので。それを減らせれば、自然と勝ち数も増えていくと思って、みんなで取り組んでいます。
――G大阪で警戒している選手はいますか?
やっぱり宇佐美(貴史)選手とパトリック選手かな、と思いますね。あの二人は僕が高校生のときに、めちゃくちゃ強烈なコンビだったのを覚えていて…。天皇杯とか、テレビで観ながら衝撃を受けたのを覚えています。そうやって子どものときに「すごい!」と思った選手とこうやって同じピッチで対戦できると思うとすごく幸せなことですよね。でも対戦相手なので、やっぱり一番警戒しなきゃいけないコンビだな、とは思います。
――まさに課題だったディフェンスが試されるコンビですね。
はい、FW含めて全員守備でやって抑えていきたいと思います。
――最後に、改めて今季への意気込みを聞かせてもらっていいですか?
やっぱり二桁を取る選手になりたいです。サポーターの皆さんも、ヴィッセルで二桁取れる選手は古橋(亨梧)選手とかFWの選手だけだと思われているかもしれません。でも今年は自分が二列目の選手として二桁取って、そういう評価を変えたいですし、そうやって結果を出すことでチームの中心にもなれると思うので。まずはどんどんチャレンジして、どんな形のゴールであってもいいので取って、二桁得点という目標を達成して、チームの勝利に貢献できればと思っています。