【ACL】G大阪劇的4強で遠藤代表復帰待望論 東スポWeb 9月17日(木)16時17分配信

J1G大阪が16日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦で全北現代(韓国)戦(万博)に3―2と逆転勝ちし、4強進出を決めた。勝利の立役者となったMF遠藤保仁(35)をめぐり、ハリルジャパン入り待望論が加速しそうだ。

日韓王者による激闘が生んだ“万博の奇跡”に選手とスタッフ、サポーターも狂喜乱舞した。後半43分に痛恨の失点を喫し、2―2のままアディショナルタ イム(4分)に突入。引き分けではアウェーゴール差で敗退が決まる絶望的な状況に追い込まれたが、最後にドラマが待っていた。

DF金正也(27)からスルーパスを受けたDF米倉恒貴(27)が左足で決勝弾。「気持ちで押し込んだ。最後は攻めるしかなかったのでゴールを狙っていた」とミラクル弾の興奮そのままに喜びを爆発させた。

韓国王者を崖っ縁でうっちゃり、優勝した2008年以来7年ぶりの4強入り。日本勢全滅の危機を救う会心の勝利となったが、チームを勝利に導いたのが遠藤だ。1点を先制された直後の前半14分に絶妙なFKからFWパトリック(27)の同点弾を演出。後半31分には遠藤からパスを受けたMF倉田秋(26) が勝ち越しミドルを決める。最後の米倉の劇弾も、カウンターから遠藤の縦パスが起点になった。

大舞台で発揮する抜群の勝負強さはさすがの一言。この一戦は日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)も視察に訪れており、ベテランの実力をその目に焼き付けたはずだ。

ハリルホジッチ監督は3年後のロシアW杯を見据えて若手起用の方針を打ち出したが、日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長(48)は遠藤らベテランにつ いて「呼ばないと言ったわけではない。バリバリ活躍していれば、どの選手にもチャンスはある」と明言しており、代表復帰の可能性は十二分にあるのだ。アジ ア予選の豊富な経験に加え、指揮官が求めるセットプレーのキッカーとしても適役。いつ声がかかってもおかしくない。

負ければ窮地に立たされるW杯アジア2次予選の次戦シリア戦(10月8日、オマーン)の結果次第で、遠藤待望論が一気に高まるかもしれない。

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