G大阪が奇跡4強!後半48分ロスタイムに米倉弾/ACL サンケイスポーツ 9月17日(木)7時0分配信

アジア・チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦(16日、G大阪3-2全北、万博)7年ぶりのアジア制覇を目指すG大阪はホームで全北(韓国)に3-2で競 り勝ち、2試合合計を3-2として日本勢唯一の4強入りを決めた。後半ロスタイムに日本代表DF米倉恒貴(27)が決勝ゴールを決め、歓喜した長谷川健太 監督(49)がピッチに飛び出し退席処分を受ける大興奮の幕切れだった。30日に準決勝第1戦で広州恒大(中国)とのアウェー戦に臨むが、指揮官は“出場 停止”となる。

絶体絶命の後半ロスタイムに歓喜の瞬間が訪れた。DF米倉が決勝点をあげると、長谷川監督も思わずベンチを飛び出した。テクニカルエリアどころかタッチ ラインも越え、ピッチ上まで進入して喜びを爆発。しかし感情にまかせたこの行動が、まさかの“レッドカード”。退席処分で準決勝の第1戦はベンチに入れな くなった。

「オチをつけてしまいましたね。次はスタンドからしっかり応援します」

われを忘れるのもしようがないほどの劇的勝利だった。1-1の後半31分、MF倉田のゴールで勝ち越すとDF金正也を投入して逃げ切りを図った。しかし 同43分に2-2に追いつかれ、アウェーゴールの差で敗退の危機に。「本来は2-1で終わらせないといけなかった」と指揮官のプランは崩壊した。それでも ここでMF遠藤の指示で金を前線に上げ、パワープレーを選択。これが奏功し、金のアシストから米倉のゴールが生まれた。

この試合ではエースFW宇佐美が累積警告で出場停止だったが、次の敵地での準決勝第1戦では指揮官がベンチに入れない。まさかの珍事に、主将の遠藤は 「いちばん興奮していたということじゃないですか?」と苦笑い。将不在という思わぬ壁にぶつかるが、「監督もアジア制覇を大目標にしていて、それは選手も そう」と思いはしっかりと受け止めている。

「監督としては選手に助けられた。気持ちを見せて戦ってくれた」

長谷川監督は試合後の公式会見にも出られなかった(片野坂ヘッドコーチが出席)が、選手をほめたたえた。昨季の国内3冠に続き、ACLでは日本勢として唯一の4強。ガンバ黄金時代へ、挑戦はまだまだ続く。

Share Button