ゴールにこだわり続けた元日本代表FW大黒将志が引退会見「FWやっていて幸せでした」

G大阪などでプレーした元日本代表FW大黒将志(40)が22日、オンラインで引退会見を行った。冒頭にはプレーした全12クラブの関係者やサポーター、日本代表、家族、エージェントやマネジメント、さらに審判や愛犬のラオウクリリンなど丁寧に名前を挙げ「2021年1月21日に大黒将志は引退することにしました。名前を挙げていない方もいるかもしれないですけど、僕に関わってくれたすべての方に感謝しています」と22年間の現役生活に別れを告げた。引退後はG大阪アカデミーのストライカーコーチに就任し、指導者としてスタートする。

現役時代は下部組織から1999年にプロ入りしたG大阪で、2005年にリーグ初優勝に貢献。その後はフランス2部・グルノーブルへ初の海外移籍、イタリア・トリノでセリエAへの挑戦も果たした。14年にはJ2京都で得点王に輝くなど、公式戦540試合で222ゴールを挙げた。

引退の理由は「まだ体に痛いところもないし、点も取れますけど、もう一つの人生の目標として監督、コーチ業としても成功したい。その中でガンバ大阪からありがたいお話をいただき、少しでも力になりたいと思いました」と明かした。今後は指導者としてストライカーの育成と、将来的にはトップチームの監督を目指すといい「いつ、どこでも、誰とプレーしていてもゴールできるような選手選手をひとりでも育てたい。監督はまだ先やと思うんですけど、西野さんや岡田さん、石崎さんのように一流の監督になれるように、一歩ずつ勉強して頑張っていければと思います」と話した。

多くのクラブ、代表で、数々の名パサーとプレーした大黒。「素晴らしいパサーほぼ全員と一緒にプレーさせてもらって、幸運だったと思う。同学年の二川(孝広)とか、遠藤(保仁)さん、中田英(英寿)さん、中村俊輔さん、小野伸二さん、小笠原満男さん。希代のプレーメーカー、それぞれ最高のパスがきて、FWやっていて幸せでした。他にもいっぱいいます。アシストしてくれた、すべてのパサーに感謝しています」と話した。ゴールにこだわり続けた現役生活を終え「まだまだゴールを取りたかった。そういう思いを、これからは後輩にあたるガンバの子たちに全力で教えさせてもらって、その子たちがたくさんゴールを取ってくれることが僕の喜びにもなると思う。そんなにやり残した、ということはないです」と晴れやかな表情を浮かべていた。

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