G大阪、天皇杯5大会ぶりV逃す MF倉田「僕らの攻撃は脅威になっていない」

「天皇杯・決勝、川崎1-0G大阪」(1日、国立競技場)

J1王者の川崎が同2位のG大阪を1-0で下し、初優勝を遂げた。後半10分、縦パスに抜け出した川崎FW三笘薫(23)が右足で決勝点を決めた。川崎は初めて同一シーズン2冠を達成した。

三たび川崎に屈した。5大会ぶりの優勝を狙ったG大阪だったが、J1王者との差を埋めることはできなかった。勝負に徹した宮本恒靖監督(43)は守備時には5バックとなる布陣を敷き、川崎の圧倒的な攻撃力を受けて立った。

今季を象徴するように、我慢強い守備で耐え抜いた。防戦一方の展開だったが、前半を0-0で折り返した。指揮官が描いていたプランに狂いが生じたのは後半10分だった。「勝負する時間」(宮本監督)と想定していた後半15~20分を前に、一瞬の隙を突かれて失点した。4バックに布陣変更して1点を追ったが、相手ゴールに迫れたのは試合終盤を迎えてからだった。宮本監督は「(相手の攻撃を)受ける時間が長かった」と悔いをにじませた。

リーグ戦に続き3度対戦したが、1点も奪えずに3敗した。宮本監督は「攻撃のところをもっと高めないといけない」とし、堅守で支えたGK東口順昭(34)は「耐えてカウンターしかなかった。それが今の自分たちの実力」。MF倉田秋(32)は「僕らの攻撃は脅威になっていない」と振り返った。来季の課題は明白。6季ぶりのタイトルを手中にすべく、攻撃力を磨き上げる。

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