宮本監督直伝「頭脳派」の守備力 ガンバ大阪、天皇杯決勝へ 「リベンジ」誓う

◇〇ガンバ大阪2-0徳島●(27日、天皇杯準決勝)

ガ大阪が、したたかな試合運びを見せた。目立ったチャンスを作れずに0―0で迎えた後半8分、敵陣中央でボールを奪うと右に展開。MF小野瀬のクロスに合わせたMF倉田のシュートはGKに阻まれたが、混戦からFWパトリックがこぼれ球をしぶとく押し込んだ。

前半から、ボール保持率では徳島に上回られた。だが「ある程度持たれてもいいと指示していた。プラン通りだった」と宮本監督。無理にプレスを掛けにいかずに相手の攻撃を待ち構え、最後の一線を破らせなかった。

攻撃的なイメージの強かったガ大阪だが、頭脳派DFだった宮本監督のもとで築いた守備力も武器の一つだ。今季のリーグ戦では、先制した試合は15勝3分け。この日も得意の展開に持ち込んだ後は前掛かりになった相手の攻撃をうまくいなし、後半37分にMF福田の追加点で勝負を決めた。

2014年度にJ1、ヤマザキナビスコ・カップ(現YBCルヴァン・カップ)、天皇杯の3冠を達成した関西の雄も、15年度の天皇杯を最後にタイトルから遠ざかる。決勝の相手は川崎。約1カ月前、アウェーで0―5の大敗を喫し、目の前でJ1制覇を決められている。

「ガンバは常に優勝しないといけないチーム。しっかりリベンジできるようにしたい」と福田。元日決戦は、クラブのプライドを懸けた戦いでもある。

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