2位・G大阪は鳥栖とドロー…ACL出場権争いは勝ち点4差に4クラブひしめく混戦!
明治安田生命J1リーグ第30節の4試合が、29日に各地で行われた。
■清水 1-1 湘南
直近5試合で3勝1分け1敗と好調の17位・清水エスパルスが、同じく5試合3勝1分け1敗の16位・湘南ベルマーレをホームに迎えた下位直接対決。試合は清水が攻め込む展開が続くものの、59分の湘南ボールの左CKでファーにボールが蹴り込まれると大野和成が頭で折り返し、最後は中川寛斗が大勢を崩しながらも押し込む。しかし、その5分後にカルリーニョス・ジュニオがボックス内で放ったシュートが湘南DFに当たって軌道が変わり、ゴールに吸い込まれる。同点のまま試合が終了し、痛み分けの結果に終わった。
■鹿島 4-0 浦和
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得を目指す5位・鹿島アントラーズと9位・浦和レッズの対戦では、序盤から高いインテンシティを保つ鹿島が優位に進行。11分にクロスに飛び込んだ上田綺世が先制点を奪うと、50分にも上田がミドルを突き刺して加点する。さらに、64分にカウンターから一対一を制したエヴェラウドがリードを広げ、81分にはレオ・シルバがチームの4点目。この結果、天皇杯次第ではあるものの、浦和はリーグトップ3フィニッシュでACL出場権を獲得する可能性が潰えた。
■C大阪 1-0 横浜FC
前節5試合ぶりの白星でトンネルを脱出した4位・セレッソ大阪が、2試合勝ちのない15位・横浜FCをホームに迎えた。C大阪が優勢に進めながらもスコアレスで折り返した試合は61分に動く。C大阪の左CKでキッカーの清武弘嗣がショートコーナーを選択し、ボールを持った片山瑛一が右足でクロスを供給。ボックス中央で飛び上がったブルーノ・メンデスが頭で合わせてネットを揺らした。これが決勝点となり、連勝を飾ったC大阪がACL出場権浮上に前進。一方の横浜FCは3試合未勝利となった。
■G大阪 1-1 鳥栖
今季の天皇杯出場、来季のACL出場を目指す2位・ガンバ大阪が14位に沈むサガン鳥栖と対戦。確実に勝ち点3を積み重ねたいG大阪だったが、11分に混戦の中で18歳の相良竜之介が押し込んでJリーグ初ゴールを決めて鳥栖が先制する。その後、宇佐美貴史らを中心に猛攻をかけるG大阪だったが、GK朴一圭を中心にしのぐ鳥栖も終盤までプレス強度を維持して防戦一方とはならない。それでも77分に高尾瑠のクロスにパトリックがヒールで合わせて同点弾を奪取。しかし、逆転することはできないまま試合終了を迎えた。
この結果、第30節終了時点でのリーグテーブルは2位・G大阪(勝ち点59)、3位・名古屋(勝ち点56)、4位・鹿島(勝ち点55)、5位・C大阪(勝ち点55)という状態に。ACL、天皇杯出場権争いは混戦模様となっている。
■第30節 結果 ・11月28日(土) 名古屋 0-0 大分 広島 2-2 札幌 ・11月29日(日) 清水 1-1 湘南 鹿島 4-0 浦和 C大阪 1-0 横浜FC G大阪 1-1 鳥栖