G大阪・DF昌子が内田篤人ラストマッチへ「寂しさある」も「ピッチに私情入れない」
J1G大阪は22日、次節鹿島戦(23日、カシマ)に向けて大阪府吹田市内で非公開の最終調整を行った。オンラインでの取材に応じた元日本代表DF昌子源(27)は「特別なクラブ。非常に楽しみ」と初の古巣との対戦を心待ちにした。
鹿島戦は20日に現役引退を発表した元日本代表DF内田篤人(32)の最後の試合にもなる。昌子は「素晴らしいキャリアの選手で、サッカー界を引っ張ってくれていた偉大な選手。この決断に至るまで本人しか分からないいろんなことがあったと思う。他人がどうこう言うレベルじゃなく、篤人君が決めた引退という意見を尊重して『ありがとうございました』というのを伝えたい気持ち」と言葉に内田への敬意を込めた。
2人が共にプレーした機会は鹿島では18年の1年間、代表では昌子の代表デビュー戦となった15年3月31日の国際親善試合ウズベキスタン戦(味スタ)1試合と意外と少ない。それでも思い出は「いっぱいありますよ」と昌子は語る。
「僕が初めて代表に選ばれた時に『やっと来たか』と言われたのがすごく嬉しくて、代表デビュー戦では篤人君が右サイドバックで僕が右センターバックで『困ったら全部俺に出せ』って言ってくれたのとか、兄貴分て言う感じで、誰にでも同じ接し方をしてくれる頼りがいのある先輩。思い出がない方が不思議」と振り返った。
昌子にとって忘れがたい代表デビュー戦が、内田にとっては代表最後の試合となった。そして5年後、不思議な縁に導かれるように、昌子にとって初の古巣戦が内田にとって現役最後の試合となった。
「鹿島の偉大な先輩で、ポジションが違えど意識していた先輩だったので明日は寂しいのはある」としつつ、「勝負の世界。ピッチに入れば私情は入れないようにしたい」と語った昌子だが、さまざまな感情が交錯する一戦となる。