Ｇ大阪の日本代表ＤＦ昌子源（２７）が、古巣・鹿島との初対戦（２３日・カシマ）を前に、この試合が現役ラストマッチとなる鹿島ＤＦ内田篤人（３２）への思いを語った。ともにプレーしたのは鹿島での１８年と、日本代表では自身が代表デビューを果たした１５年３月３１日のウズベキスタン戦のみ。それでも「他人がどうこういうレベルじゃなく、篤人君が決めた引退を尊重し、ありがとうございましたと伝えたい。ポジションは違えど、鹿島の偉大な先輩として意識していた。明日はもちろん意識はしてしまうし、さみしいところはある」と話した。

ともに過ごした期間は短かったが、思い出は「いっぱいありますよ」と昌子。「僕が初めて代表に選ばれた時、篤人君にやっと来たか、と言われたのがすごくうれしかった。代表デビュー戦は、篤人君が右サイドバックで僕が右センターバック。困ったら全部おれに（パスを）出せ、と言ってくれた。兄貴分というか、誰とでも同じ接し方をしてくれた」。くしくもこの試合が、内田にとっては代表ラストマッチになった。

昌子は今年２月、フランス１部・トゥールーズからＧ大阪に加入。右足首の負傷が長引き、フランスから日本復帰を模索した時は、まず最初に１１年から１８年まで所属し、数々のタイトルを獲得した鹿島への復帰を模索した。しかし鹿島サイドのクラブ事情もありオファーは届かず、熱心に獲得に動いたＧ大阪に加入した経緯がある。鹿島は内田を勝利で送り出そうと一丸となってくる可能性は高いが「勝負の世界なので、僕らの試合にそこは関係ないと思います。僕らは勝ち点３を取りに行くだけ。Ｇ大阪の勝利に少しでも近づくため、ピッチに入れば私情は入れないようにしたい」と話した。

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