J1リーグ第7節　　ヴィッセル神戸―ガンバ大阪
7月26日（日）|19:00　ノエビアスタジアム神戸

3連戦のラストを、阪神ダービーで飾ることになる。順位はやや離れているが、タレントを擁した力あるチーム同士の激突となる。

両チームに共通している点がある。今シーズンここまで、複数のフォーメーションを使い分けていることだ。神戸は4バックが多いが、相手に応じて3バックも採用する。逆にG大阪は3バックをメインとしつつ、4バックも使い分けられる。

サッカーにおいて攻守は切り離して考えられるものではなく、そのバランスの見極めが難しい。相手の良さを消しつつ、自分たちのストロングポイントを出すために、試合前から両監督は相手の布陣をさまざま思い描いていることだろう。フォーメーションを読み合う頭脳戦の様相を呈してきそうだ。

なお、昨年の両チームの対決では、第5節で「神戸4-3G大阪」、第21節で「G大阪2-2神戸」と、2試合で11得点が入るという撃ち合いの様相を呈した。今節も得点が多く入る展開となるだろうか。

■ヴィッセル神戸

9位　　勝ち点9　　2勝3分1敗　　得点6、失点6、得失点差0

【出場停止】なし

【出場微妙・故障者】なし

【直近5試合結果】

△AC大阪　0-0

◯H清水　　3-1

△A大分　　1-1

◯A鳥栖　　1-0

●H広島　　0―3

【通算対戦成績】

通算　　　51試合・15勝12分24敗

ホーム　　25試合・7勝6分12敗

アウェイ　26試合・8勝6分12敗

【直近対戦成績】

2019年　8月　2日　　J1第21節　H2△2

2019年　3月30日　　J1第5節　　A4◯3

2018年　9月15日　　J1第26節　H1●2

2018年　4月　8日　　J1第6節　　A1◯0

2017年　9月　9日　　J1第25節　A2◯1

【今節のみどころ】

前節のC大阪戦での3バック採用の理由についてフィンク監督は、相手の攻撃陣に対応するためであると説明した。今回は、どのような布陣を敷くことになるのか。

難敵C大阪のホームから勝ち点1を持ち帰った前節ではあるが、勝利を逃したとも言える。相手をリスペクトすることは大事だが、それが過ぎると自分たちの良さが出にくくなってしまう。

天皇杯というタイトルを取った2020年、さらなる飛躍を目指すには、自分たちの力で押し切る強さも必要だろう。良さを出すには、4-3-3が得策に思える。

連戦で、イニエスタを含む選手起用も悩ましいところだろう。フィンク監督の「決意」に注目が集まる。

■ガンバ大阪

3位　　勝ち点13　　4勝1分1敗　　得点10、失点7、得失点差3

【出場停止】なし

【出場微妙・故障者】昌子、菅沼、白井、イ・ユノ、一森

【直近5試合結果】

◯H広島　　　1-0

◯H大分　　　2-1

◯A清水　　　2-1

△A名古屋　　2-2

●HC大阪　　1-2

【通算対戦成績】

通算　　　51試合・24勝12分15敗

ホーム　　26試合・12勝6分8敗

アウェイ　25試合・12勝6分7敗

【直近対戦成績】

2019年　8月　2日　　J1第21節　A2△2

2019年　3月30日　　J1第5節　　H3●4

2018年　9月15日　　J1第26節　A2◯1

2018年　4月　8日　　J1第6節　　H0●1

2017年　9月　9日　　J1第25節　H1●2

【今節のみどころ】

前節は今シーズン初の完封を果たして、広島を下した。連勝を3へと伸ばして3位に座り、悪くない状況にある。

宮本監督はここまで少しずつ選手を変えながら、チームの状態を上げてきた。3連戦のラストとなる今節は、天皇杯を制した神戸との阪神ダービー。勢いを本物に変えるには絶好の相手だ。ボール保持を志向する神戸にある程度は押し込まれる展開が予想されるが、そうなればタレントがそろう攻撃陣がカウンターで飛び出すスペースが広がる。

今節注目したいのが、倉田。ここまで神戸戦で3戦連発中。さらに、現在の状態も良好ということで、撃ち合いが予想されるこの試合で”4戦連発弾”がどこで飛び出すのかが試合の行方に影響しそう。

リンク元